本日5月14日(土)、新宿バルト9にて、映画『富江 アンリミテッド』の初日舞台挨拶が行われた。12日、日付が変わると共にチケットの発売がスタートしたが、朝6時にはオンライン分のチケットが完売するなど、その人気の高さを見せ付けた。舞台挨拶には国内外で高い評価を得る鬼才・井口昇監督、主演の荒井萌、富江役の仲村みう、AKB48/渡り廊下走り隊の多田愛佳が初日舞台挨拶を行った。
「富江」とは、日本が誇る大人気ホラー漫画家伊藤潤二の傑作ホラーだ。長い黒髪、怪しげな目つき、左目の泣きぼくろが特徴の絶世の美貌を持った少女で、周りの男たちはたちまち彼女の虜になり、独占欲に駆られ彼女を殺害してしまう。しかし、彼女は何度殺されても蘇ってくるというもの。本作『富江 アンリミテッド』では、仲村がその絶世の美女を演じ、荒井扮する主人公であり、妹の月子の孤独を増幅させ、次第に追い詰めていくというもの。
撮影中のエピソードを聞かれると主演の荒井は「私ほんとに怖がりで叫んでるシーンがたくさんあるんですが、半分くらいほんとの叫びです。」とリアルな演技をアピール。仲村は、「監督に初めてお会いしたときに、富江って左目の下にホクロがあるんですけど、私それを知らなくて。ホクロに異常に食いつかれてホクロフェチなのかと思いました(笑)」と会場の笑いをさらった。多田は、「ホラー映画ですけど、現場はすごい楽しかったです。怖がりの萌ちゃん以外は(笑)」と現場の和やかな雰囲気を垣間見せてくれた。監督の井口は、「現場では仲村さんの生首とかがその辺にころがってるので、荒井さんは終始びくびくしてましたね。そんな中ご飯食べたりしてましたけど」と井口作品ならではの独特な撮影現場エピソードを語ってくれた。
今日から公開を向かえる『富江 アンリミテッド』だが、ここ新宿バルト9、そして横浜ブルク13と舞台挨拶をし、その後、名古屋・京都・大阪・広島・博多と全国をキャラバン隊が回っていく予定だ。しかし、キャストは横浜まで。その先は井口監督が名古屋まで同行し、その先はスタッフのみで回る予定だという。それを聞いた多田は「私地方とか回るの好きなので一緒に行きたかったです。富江の二人目にもなりたかったし。髪の毛長いのでホクロだけ書けばなれるかなって」と次回の富江新作の座を早くも狙っていた。キャスト三名をのこし、井口監督含め、キャラバン隊は告知どおり今西へ向けて富江ラッピングを施したロールスロイスを走らせている。Ustream中継を随時しているので、そこに参加してみるのも面白いだろう。その道中「富江 ハンドレッド」という企画を実施しており、全国回る道中で美女たちを捕まえ、富江のヅラをかぶせ、100人の富江の写真を集めるというもの。100人目指して全国に富江増殖中というわけだ。もしかしたらあなたの街にも富江キャラバン隊が訪れるかも。
『富江 アンリミテッド』は現在開催中のカンヌ国際映画祭でも、バイヤー向けの上映がなされ、世界中の腕利きのバイヤーが集う中、満席で立ち見も出るほどの盛況ぶりを見せているという。現在日本で増殖を続けている富江だが、世界増殖も夢ではないのかも!?