この度、映画『手塚治虫のブッダ −赤い砂漠よ!美しく−』の公開に先がけ、4月26日(火)〜6月26日(日)の期間、上野の東京国立博物館におきまして、特別展「手塚治虫のブッダ展」を開催する運びとなりました。

本展は、“漫画の神様” 手塚治虫が、その晩年に10年以上の歳月をかけて描き、最高傑作と誉れ高い作品「ブッダ」の直筆原画52点と、重要文化財を含む本物の仏像など約20点を対比しながら、ブッダの生涯をたどる展覧会です。

歴史的文化財と現代の漫画が織り成す奇跡の空間で、手塚が追及したブッダの世界を体感していただける、これまでにないかたちの展覧会の実現となります。

そして本日、東京国立博物館館長・銭谷眞美、東映株式会社代表取締役社長・岡田裕介、更に来賓として、本展の音声ガイドナレーションおよび映画『手塚治虫のブッダ −赤い砂漠よ!美しく−』に、ミゲーラ役として声の出演もしている水樹奈々らが登壇し、開会式を実施いたしました。

◆「手塚治虫のブッダ展」開会式 概要

【日程】4月25日(月)14時〜14時半

【場所】東京国立博物館

【登壇者】
銭谷眞美(東京国立博物館長)
岡田裕介(東映株式会社 代表取締役社長)
信国一朗(TBSテレビ 常務取締役)、
松谷孝征(手塚プロダクション 代表取締役社長)
水樹奈々(本展:音声ガイドナレーション/映画:声の出演 ミゲーラ役)

◆特別展「手塚治虫のブッダ展」4月26日〜6月26日開催
詳細は、公式HPにてご確認ください。
http://www.budda-tezuka.com/

【ご挨拶】

●銭谷眞美(東京国立博物館長)
まず、この度の震災で被災された皆さんに心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の1日も早い復興を心よりお祈りし、開会の挨拶とさせていただきます。

「ブッダ」は、巨匠・手塚治虫さんが10年以上かけて描き上げた作品です。
その「ブッダ」の原画と貴重な仏像を同時に展示するこれまでにない試みです。
「ブッダ」はこれまでに2000万部以上発行され、海外でも数多くの賞を受賞するなど、高い評価を得た作品です。一方、展示される仏像の数々は、かつての最高の英知や技術が詰め込まれたもので、ガンダーラなどから中国、朝鮮半島を経て日本に来ました。

漫画と仏像ということで、一見かけ離れたように思われるかもしれませんが、同時に展示をすることで、それぞれの醍醐味をより鮮明に感じていただけると思います。なお、今回の展覧会では、手塚先生の原画52点と仏像20体を展示しています。展示をご覧いただき、平和への願いや人類愛に思いを馳せていただければ、今回の展覧会を開催した意義があると思います。

●岡田裕介(東映株式会社 代表取締役社長)
我が社では、映画とTV番組だけではなく、こういった文化的なイベントも数多く行っております。今回の映画
『手塚治虫のブッダ −赤い砂漠よ!美しく−』は、東映アニメーションと手塚プロダクションが合同で作った作品になります。

今回のイベントは、手塚先生の原画と仏像という異色の組み合わせです。
手塚先生は漫画の世界でも道を切り開いて来た方ですが、博物館で漫画が展示されるのも新しい試みだと思います。

ブッダの展示をご覧いただいて、鎮魂と慈悲、癒しを感じていただければ幸いです。また、展覧会を観ていただいた後は、ぜひ映画も観ていただければと思います。

●水樹奈々
映画『手塚治虫のブッダ −赤い砂漠よ!美しく−』ではミゲーラ役を。
そして今回の特別展「手塚治虫のブッダ展」では、音声ガイドを務めさせていただきました。小さな頃から読んでいた手塚先生の作品に携われて本当に幸せに思っています。

先ほど、一足先に展示を拝見させていただきましたが、非常に癒される空間で、生きるエネルギーを沢山もらいました。小さなお子さんから大人の皆さんまで、幅広い方に楽しんでいただける展覧会だと思いますので、1人でも多くの皆さんにご覧いただければと思います。