3/10(木)虎ノ門・ニッショーホールにて、映画『エクレール・お菓子放浪記』の完成披露試写会舞台挨拶を行いました

● 日程:3月10日(木)
● 場所:ニッショーホール 港区虎ノ門2−9−16
● 登壇者(敬称略):吉井一肇(新人・12歳)/早織(さおり)(22歳)/竹内都子(49歳)
尾藤イサオ(67歳)/林隆三(67歳)/いしだあゆみ(62歳)
西村滋 原作者(85歳)/近藤明男監督(63歳)

上映に先立ち、製作委員会代表をはじめ、全日本菓子協会会長、全国保護司連盟会長、全日本更生保護女性連盟会長よりご挨拶を頂きました。

■全日本菓子協会会長・森永製菓株式会社代表取締役会長 森永剛太氏
「お菓子を食べると美味しく、楽しく、うれしく思う。お菓子は不思議な力をもっている。映画は、お菓子のない時代に、お菓子の大好きなアキオくんが波乱万丈の戦後を力強く生きて、立ち直っていく。映画のように、人と人とのつながり、協力し合って生きていける世の中になればいい。たくさんの人に観てほしいと思います」

■原作者・西村滋さん
私は19歳の時に東京大空襲に遭遇して、死んでも不思議ではない経験をしました。この3月10日という日は、生き残った私の第2の誕生日だと思っています。こんな日に、私の戦争孤児としての経験を描いた映画のお披露目に立ち会うことが出来て、感無量です。

■近藤明男監督
仙台のみなさんと、キャスト・スタッフの方の大きな力に支えられた作品です。

■吉井一肇くん(主役・アキオ少年)
ミュージカルの経験はあったのですが、映画は初めてでした。最初はよくわからなかったのですが、監督や周りの方々が丁寧に教えてくれて、なんとか出来ました。

■いしだあゆみさん(孤児のアキオ少年をひきとるフサノおばあさん)
私は元気のいい、おカネ命のおばあちゃん役です(笑)。今みたいに衣食が足りている時代じゃなかったから、フサノさんみたいに生きることだけで精一杯な人もたくさんいた。吉井くんとケンカするシーンも本気でやりましたよ。私恐かったでしょう?
(吉井)いしださんに本気で飛びかかってきなさいと言われたので、思いっ切り出来ました。

■早織さん(アキオ少年が入った感化院の先生)
私はアキオくんに「お菓子と娘」という歌を教え、夢と希望を与える先生の役でした。
戦時中のことは原作を読んで勉強しました。「お菓子と娘」という歌はCoccoさんがカバーしていたので、撮影中によく聴いていましたね。

■尾藤イサオさん(アキオ少年が働く映画館の映写技師役)
この映画のはじまりが昭和18年。私の生まれた年と一緒です。舞台となった谷中、上野も私の生まれた場所のそば。
懐かしい思いでいっぱいでした。

■竹内都子さん(アキオ少年が働く映画館の館主)
吉井くんと自転車の2人乗りをしていて、間違えて胸を触るシーンがあるんですけど、吉井くんが遠慮してるから
「思いっ切り触っていいよ!」って、吉井くんの手を胸に持って行って、触らせながら歩いてました(笑)

■林隆三さん(家出したアキオを拾う旅一座の座長)
私はこの映画のロケ地である仙台出身なんですよ。子供の頃は、まだ仙台に進駐軍がたくさんいて、ガムやチョコレートをもらって親にひっぱたかれてましたね(笑)。仙台から東京に戻ってきて、初めて食べたお菓子が、映画の題名でもある「エクレール」だったので、とても感慨深いです。

(MC)
みなさん、お菓子は好きですか?
■いしだあゆみさん
毎日お菓子は食べます!和菓子、洋菓子、全部好き。コンビニのスイーツも大好きです。
■林隆三さん
シュークリームやエクレールが、やはり好きですね。
■吉井一肇くん
ぼくもお菓子が大好きなので、なくなってしまうととても困ります…。二度とそんな時代にならないようにと思います。

映画『エクレール・お菓子放浪記』は、お菓子を通して様々な出会いと別れを繰り返し、戦中戦後を必死に生き抜いていくアキオ少年の成長を描いたもの。原作は、小説家・西村滋の自伝的作品『お菓子放浪記』(理論社および講談社文庫刊)で、初版以来35年にもわたって読み継がれるロングセラー作品。監督は、『ふみ子の海』で全国に感動の輪を広げてきた、近藤明男。