愛知・名古屋発の全国公開映画『心中天使』(製作:『心中天使』製作委員会/配給:マコトヤ)の完成披露記者発表が、1月21日、名古屋市の三晃社本社で行われた。発表には、名古屋を拠点に活動を続ける監督の一尾直樹、東京から来名した主演の尾野真千子、郭智博のほか、エグゼクティブプロデューサーの松波頼明(三晃社社長)、大塚馨(プロデューサー)が参加。名古屋の民放全5局を含む30社60人の取材陣がつめかけ、また、記者会見と前後して行われた完成披露試写会には、マスコミのほか制作協力者や本作応援者などが訪れ、定員をはるかに上回る試写室開設以来の人出となるなど、地元(名古屋、愛知県)の関心の高さが伺われた。2月の公開に向けて、地元(名古屋、愛知県)が一気に加熱する様子が伺えた。
記者会見での主な発言は下記の通り。

■はじめに
一尾直樹「大学時代から名古屋在住。自主製作など活動してきたが、映画が制作できて完成し、とても嬉しい」

尾野真千子「15歳のときにこの世界に。映画に出たいという思いで東京にきた。そんな私が求めていたような“映画”に出演できて本当に嬉しい。たくさんの方にみてほしいです」

郭智博「映画らしい映画。奇麗で透明な作品。出演することができて誇りに思える作品、そんな映画です」

松波頼明「65周年を記念して製作。三晃社は映画広告からスタートした会社です。ついに自分たちで映画を作れた、熱い思いで作った。観光スポットを映すようなご当地作品ではなく、名古屋の“才能”という資源を使った意欲的な芸術性に富んだ作品と自負している」

大塚馨「監督と企画脚本の段階から立ち上げたもの。デビュー作の『溺れる人』を見て興味を持って会って、一緒に作ることができた。本作はいまの映画界へのチャレンジとも言える、分かりやすいエンターテインメント主流のなかで、見る人の心や感性に向けて投げかける作品で、この映画をプロデュースできたことを誇りに思う」

■内容について
尾野「不思議な映画ですね、脚本を2度3度読んでも分からなかったのに、現場ではすんなり入ることができました。何か心に感じる、自分を信じていれば大丈夫、そんな気持ちで安心感を持って撮影に臨むことができました」

郭「脚本を読んでも分からなくて。ただ、少しでも良く見せようとか考えたらダメだという気はしました。とにかくありのままの自分で撮影に臨みました」

一尾「尾野さんも郭さんも、言語的に分かる分からないでなく、体感として分かってくれていると確信していた」

■ロケ場所選びについて
一尾「プロのスタッフにはプロのやり方があると学ぶことができた。しかし、ロケ場所に関して、僕は僕のやり方でやるしかなかった、名古屋の現場のスタッフは僕のイメージを理解し愛知県内をかなり探しまわってくれた」

■一尾監督のこと
尾野「映画は物語だけをつくるのではないですよね。“分からない”から入ってもいいのでは、何かを感じることもまた映画の魅力なのだ、と考えさせられました」

郭「伝える手段は言葉だけではなく。表情だったり、空気だったり、「心中天使」はそういう映画観を僕に教えてくれました」

■キャスティング
大塚「脚本を尾野さんに面白いと言ってもらい、本当にこんな映画が作れるんですか、と役者さんたちが参加してくれた」

■35ミリ撮影について
一尾「僕は8ミリでスタートしたので、フィルムにたいするフェティシュな想いがある。撮影監督もフィルム撮影にこだわり、フェティッシュな思い、映画に対する愛と欲望をぶつけた、その結果です」

■締めの一言
松波「一尾監督に会って、この人ならまかせられる、信頼出来ると感じた。本当に上質な作品に仕上がった。理屈でなく心で感じる素晴らしい映画になった。感無量です」

一尾「名古屋には自主映画や演劇の世界に熱い想いをもっている方々が沢山いる。そういう方々のいる名古屋だからこそ撮れた映画だと思う。地元スタッフやロケ協力の方々には大変に感謝している」