吹越満×園子温×三池崇史
ヴェネチアを熱狂させた三人による夢の対談が実現!
お酒と軽食を楽しみながらのトークショー後、映画を観てもらうという、まさに大人だけに許された至福の特別試写会が開催されました。

日時:1月20日(木)19時〜
場所:ビルボードライブ東京
登壇者;三池崇史監督、園子温監督、吹越満

三池監督:こんばんは、ようこそいらっしゃいました。今日はありがとうございます。すでにお酒を飲んでしまっていますが・・・。『冷たい熱帯魚』はここ何年かで驚くべき大傑作です。園監督とは初対面ですが、今の日本映画の幅を広げてくれていると思います。

園監督:初対面で緊張しています。三池監督が道路を作った後に、僕がスポーツカーで走る感じの予定だったので心外です。

三池監督:映画人は作ったものが全てだと思います。『冷たい熱帯魚』は圧倒的で、映画って面白いと思いました。普通はお客さんが求めるような作品を作るんですが、園監督は違うので、それをいち早くご覧いただきたいと思いましたね。『冷たい熱帯魚』はどういう企画で始まったんですか?

園監督:プロデューサーに作れって言われたから(笑)。「事実は小説より奇なり」といいますが、実際事実というものはだらしなさがあるので起承転結の“転結”の部分はフィクションにしたいと思いました。

吹越さん:去年ヴェネチア国際映画祭に行った日本人監督3人のうち2人がここにいるというのは、すごいことですよね。でも2人も監督がいるとどっちの言うことを聞いていいか迷います(笑)。『冷たい熱帯魚』のオファーを受けた時はすごくうれしかったです!

三池監督:吹越さんが豹変した瞬間に鷲掴みにされました。瞬間瞬間がより光るというのは映画のすごさだと思います。

吹越さん:僕が演じた役を通して観るのが一番わかりやすいです。『冷たい熱帯魚』の入門篇ですね。

三池監督:やっぱり狂人が映画を作るべきなんですよ!業界内じゃ生きづらい状況の中で活躍している園監督が今後どうなっていくのか楽しみです。

園監督:三池さんは取材とかでは「映画愛なんてない」と言っているけど、実際は映画愛に満ちてますよね。三池さんには後、監督として6回くらい波を作って欲しいですね。尊敬しているので。

三池監督:今僕は『冷たい熱帯魚』愛に満ちています(笑)。