サムライ・シネマ冬の陣『武士の家計簿』『最後の忠臣蔵』岡田武史応援団長エールイベント
本年9月に大々的なキックオフイベントを行った、映画業界初の取り組み「サムライ・シネマ」キャンペーン。
本年、南アフリカから日本中に忘れられない感動を届けたあの岡田武史氏が応援団長に就任したことでも話題となりました。キャンペーン対象となる5作品も今月18日、『最後の忠臣蔵』の公開をもちまして、全作品の公開となりました。
つきましては、本日12月22日(水)に、対象作品のさらなる大ヒットと、今後の「時代劇」のさらなる発展を願い、岡田応援団長自らが、現在公開中の『武士の家計簿』、『最後の忠臣蔵』の上映劇場である丸の内ピカデリーに訪問しエールを送っていただきました。また、サムライ・シネマキャンペーンについて、そして本年の総括&来年の抱負を語っていただきました。
【サムライ・シネマ冬の陣 イベント概要】
●日時:12月22日(水)
●場所 丸の内ピカデリー2
●出席者
『武士の家計簿』原正人(エグゼクティブプロデューサー)
『最後の忠臣蔵』小岩井宏悦(プロデューサー ワーナー・ブラザーズ映画)
≪サムライ・シネマ応援団長≫岡田武史
花束贈呈:上映劇場代表 迫本淳一(松竹株式会社 代表取締役社長)
◆原正人氏
ご紹介いただきました、『武士の家計簿』製作を担当しました原正人です。今日は平日の朝早くからたくさんのお客さまにご来場いただきまして誠にありがとうございます。邦画の配給各社が集まって行うサムライ・シネマキャンペーンに参加できて光栄です。
『武士の家計簿』はチャンバラも無ければ偉人が出てくるわけでも無いのですが、時代の激動の中でしっとりと生きた家族の物語です。
(典型的なサムライ映画ではないということで)
サムライ・シネマキャンペーンへの参加は多少ためらったところがありましたが、公開から18日間現在75万人以上のお客様にご覧頂き、年内には100万人を突破できる見込みで多くの方に劇場に足を運んでいただいたこと、感謝申し上げます。お正月に向けてさらに多くの方々に観て頂けると光栄です。
映画を作ることよりも、多くの人にご覧いただくのは大変難しい作業で、多くの皆様にご覧頂くことによってエネルギーをもらって成長していくものだと思っております。
(映画も)岡田氏のサッカーと同じで応援団がいて大きく育っていくものです。多くの声援を受けて、更に映画をつくりたいというエネルギーが生まれます。
本作が多くの方々に支持されたことをキャスト・スタッフに代わりまして御礼申し上げます。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
◆小岩井宏悦氏
この劇場ではなく隣の劇場で上映しております『最後の忠臣蔵』のプロデューサー小岩井でございます。
(武士の家計簿上映回での舞台挨拶のため)若干アウェイな感じもいたしますが、時代劇を愛する製作者として、ご挨拶させていただきます。
先週の土曜日より公開となりました『最後の忠臣蔵』ですが、時代劇には現代劇にない深い感動を作り出すことが出来、生まれて初めてこんなに号泣したというような深い感動の声を多数いただいております。
これからも、日本人がかかえている色々な感情がこみあげてくるような時代劇をつくり続けて行きたいと思います。
是非、皆様もこれから『武士の家計簿』をご覧いただいた後、午後からの回もございますので、隣の劇場で『最後の忠臣蔵』も楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。
◆岡田武史氏
みなさんおはようございます。映画という華やかな世界に似合わない私がなぜ、サムライ・シネマキャンペーンの応援団長をやっているのかと言いますと、私も今年、南アフリカでサムライ・ブルーを率いたからで、皆の乗るバスにも常にサムライ・ブルーと書いてありました。
現地の子どもたちも皆「サムライ」と声をかけてくれるので、自然とサムライを誇りに思い、汚してはいけないという気持ちが出てきました。僕達の根底には日本人に特有の武士の魂というのが必ずあると思いました。
池宮彰一郎さんが「義、我を美しく」という書籍で武士の魂は忠義だ、義という字は上が美しく、下が我で“我美しく生きる”のが武士だ、というようなことを書かれています。僕も、多くの人叩かれたりマスコミにボロクソにも言われながら、色々な決断を迫られやってきました。
私は、最後に自分に「俺の生き方は美しいか、美しくないか」と問いかけます。
サムライ・シネマキャンペーンが日本人のサムライの魂を呼び戻すきっかけになったら良いと思い、応援団長をやらせていただきました。是非何度でも、作品をご鑑賞いただければと思います。
『武士の家計簿』は普段つっぱっているように見える武士が家族のために生きていく、(一般的に描かれている武士と比べると)型破りだけどほっとさせられ、家族愛を感じられる作品だと思います。
『最後の忠臣蔵』は最後にガンっと来るんですよね。役所広司さんの我慢強さは、俺だったらここまで耐えられないんじゃないかと思う位で、典型的な武士として自分の役割に徹していく姿が描かれています。武士道が確実に伝わってくる映画だと思います。
◆迫本淳一氏
松竹の迫本でございます。本日は皆様ご来場いただきまして誠にありがとうございます。松竹は歌舞伎だけではございません。映画も作っておりますし、劇場の興行もやっております。
サムライ・シネマキャンペーンということでサムライ・ジャパンを率いた岡田氏に応援団長を務めていただき、
『武士の家計簿』、『最後の忠臣蔵』とも好調なスタートを迎えております。本当にありがとうございます。
『武士の家計簿』今までと全く違った切り口の時代劇で、刀ではなく算盤で加賀藩と家族を守ろうとした武士が幕末の厳しい情勢のなか、どう生きて家族愛、夫婦愛を貫くかをお楽しみいただければと思います。
『最後の忠臣蔵』は生き残ったサムライ2人のお話ですが、違った切り口として役所さん演じる48歳のサムライと16歳の娘の小さな恋のメロディを無二の親友である佐藤浩一さん演じるサムライがどのように見守るかというのも見所の良い映画になっております。
サムライの魂だけでなく日本人の家族の愛、夫婦の愛がいかに素晴らしいかもこのサムライ・シネマキャンペーンを通じて感じていただき、1人でも多くの方に作品をご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。
※ここで岡田氏に2010年を総括した漢字1文字「完」、そして、2011年の抱負となる漢字1文字「始」を披露いただき、コメントを頂戴しました。
◆岡田武史氏
2010年は「完」という文字で、自分の中で何かはわかりませんがひとつのサイクルが終わった気がします。
それは、指導者としてかもしれませんが、ひとつ区切りがついた気がします。
2011年は「始」という文字で、具体的にはまだわかりませんが、2011年は新たなサイクルが始まるという予感があります。
※コメントの後にてサムライ・シネマキャンペーンの中締めとして一本締めを行いました。