12/12(日)、新文芸坐10周年を記念して、観客からの熱い支持を受けている作品のひとつとして『愛のむきだし』特別上映が行われました。

朝9時の初回から満席!更に、初回上映後の園監督トークショーには通路はもちろん、会場から溢れんばかりの
お客様にお集まり頂き、異例の大盛況となりました。

日時:12月12日 14:00〜
場所:新文芸坐
登壇者:園子温監督
聞き手:田野邊尚人(映画秘宝)

園監督:たくさんの人に来ていただいて感謝でいっぱいです。

田野邊さん:園さんとは大学生時代からの付き合いなんですよね。

園監督:自主映画を一緒に作ったこともありました。大きく見せようと、チラシに”ヴェルリン映画祭”と見えるようなしみを作ったこともあり、宣伝費が全くない中で色んなことをやりました。

田野邊さん:『愛のむきだし』は上映時間が長いですが。

園監督:4時間にはしたくなかったんです。結構切ったんですけどね。スタッフと悩んだ末、後半部分は紙芝居とかYoutube配信とかにすれば?と言われました(笑)。

田野邊さん:『愛のむきだし』は実話がベースですよね?

園監督:知り合いに盗撮が趣味で、妹が新興宗教の団体に隔離されてしまった人がいます。
彼が妹を取り戻そうと「こっちの世界へ戻って来い」と妹に言ったという話を聞いて、新興宗教の世界もどうかと思うけど、彼の世界も普通とはいえないですからね(笑)、その台詞が印象に残りました。それが『愛のむきだし』を作るきっかけになりました。

田野邊さん:1月29日公開の『冷たい熱帯魚』は上映時間が短くなっていますよ。

園監督:『冷たい熱帯魚』は2時間くらいですから。自分にとって最高傑作のいい映画ができたと思います。毎回そう思っていますけどね!『愛のむきだし』よりもエンターテインメントになっています。是非、皆さんごらんいただけたら嬉しいです。