映画『ばかもの』が12月18日(土)の公開を目前に、金子修介監督、主演・成宮寛貴、内田有紀を迎えて、12月8日(水)に完成披露試写会ならびに舞台挨拶を行いました。
舞台挨拶では、中学生の頃から内田の大ファンだったという成宮が、内田のヒットナンバーを生披露するなどして大いに盛り上がり、最後に大ヒットを祈願して、登壇者が舞台上で巨大だるまに片目をいれました。

■日時:12月8日(水) 18:30〜
■会場:有楽町朝日ホール
(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)
■登壇者:金子修介監督、成宮寛貴、内田有紀

●MC:ご挨拶をお願い致します。

●金子監督:
本日はありがとうございます。最後までゆっくり見て下さい。

●成宮:
皆様、本日はありがとうございます。やっと『ばかもの』が公開となりまして、本当に嬉しいです。監督と一緒にお仕事出来て、内田さんともまた共演できて、ほんとに嬉しかったです。愛について考えさせられる作品です。楽しんで見て下さい。

●内田:
皆さん、今日はありがとうございます。撮影から公開までが長かったので、皆さんに見てもらえるのがとても嬉しいです。今日この日を楽しみにしていました。

●MC:内田さんは絲山秋子さんの原作を読んで、額子が大好きになって出演を決めたそうですが、内田さんが考える額子の魅力は何でしょう?

●内田:
やっぱり額子のギャップですね。私は、額子に対してぶっきらぼうだけど、内面が繊細で可愛い女の子という印象でした。(演じてみて)そんなに難しい、ということはなかったです。額子のダメな部分が凄くいとおしかったので、最後まで大事に演じたいなと思いました。

●MC:成宮さんは、この脚本を読んで、ヒデというキャラクターについてどんな思いを持ちましたか?10年の変化をつけるのが大変だったと伺っていますが。

●成宮:
10年間ってやっぱりとても長くて、少しずつ時が流れていて、その歳月を少しずつ演じていくので、微妙な変化をつけるのが難しかったです。人は1年や2年じゃ変わらないので、少しずつ階段をのぼっていくように、演じていくのはやはり難しかったですね。1シーン1シーン、台本を最初から読み直すくらい慎重に臨みました。

●MC:ヒデというキャラクターをどう見ていますか?

●成宮:若いときは、めちゃめちゃ美人な彼女が出来て、背伸びをして付き合うのですが、やはり見ている方向が違って。そして再会してやっとこう彼女を受け止める器が大きくなって・・・。

※ここで、成宮さんが「あれ、質問なんでしたっけ?」と司会に言い返すと会場からは笑いが。

●MC:成宮さん、内田さんはドラマ以来2度目の共演ですがいかがでしたか?

●成宮:
中学校の頃から、内田さんの凄いファンでした。生徒手帳の1番前の写真を内田さんにしていたくらいです(笑)。1番最初に共演したときは、本当にテンションがあがってしまいました。今回また深いラブストーリーで共演と聞いて、テンションが上がったんですけど、逆にテンションを下げてしまうというか。今日も久しぶりに会ったんですけど、「綺麗だなぁ」と思って、そして、会うたびに「オーンリーユー♪」という内田さんの歌声を思い出すんですよね。
「ウォウウォウウォウ〜♪」みたいな。

●内田:
誰か止めてもらっていいですか?成ちゃん忙しくて疲れているみたいです(笑)。

●MC:内田さんはいかがですか?

●内田:
こんなに言っていただけるなんて恥ずかしいですね。役者同士、物を作ることに対して熱心なので、2人で色々な話をしました。ほんとに役に対して前向きに話しましたし、演じていて気持ちが温かくなることがたくさんありました。

●MC:監督へお聞きします。
成宮さん、内田さんは監督のご指名だとうかがいましたが?

●金子監督:
原作を読んで、内田さんに是非演じていただきたいと思いました。成宮さんも注目していましたし、他のキャストも含めて予定通りに進んでいったのでラッキーでした。みんなで一丸となって映画ができました。

●MC:ヒデと額子の10年もかかった大恋愛をどう思われますか?成宮さんからお願いします。

●成宮:
愛について話すとよくわからないけど、この映画は愛していればなんでもできちゃうってお話なんで、不器用な2人の不器用な愛が凄くいとおしく思える作品です。

●内田:
人間って完璧であれればいいけど、なかなかそうもいかない。なので、そんな時に傷をなめあうのではなくて、お互いでお互いの魂を殴りあいながら、励ましあいながら奮い立って生きていくんですよね。そして、『ばかもの』は、好きな人に好きって伝えなきゃって思える映画になってます。いくつになってもそんな思いはきっと
あるんじゃないかなって思ってます。

●MC:最後に、これからご覧になる観客の皆様へ、
『ばかもの』のオススメポイントを一言づつ伺います。

●金子監督:
2人の体当たりの演技を見て下さい。胸にしみる映画が出来ました。今年のお正月は『ばかもの』でお願い致します!

●成宮:
愛について考える機会ってあまりないと思うんですけど、絶対人間、生まれて死ぬまでに愛する人に出会うと思います。深く考えて、受け入れるようになったり、愛もたくさん変化をしたり・・・。そういうことを考えられる作品だと思うので、この映画を見て自分って今どんな感じかな、って考えて家に帰れるんじゃないかなと思います。是非、たまには愛について考えて下さい。

●内田:
何かこの映画を観たことで、現時点のことでもいいですし未来のことでもいいですし、今愛している人の事でもいいですが、愛って一言でいい表せないけど、そして、愛の表現はいっぱいありますけど、映画を観て、何か心に響くなって思ったらそれを大切に持って帰ってもらえればと思います。