本日11月20日、映画『ゲゲゲの女房』が公開となりました。公開初日の今日、主演の吹石一恵さん、宮藤官九郎さん、鈴木卓爾監督のご登壇で舞台挨拶を執り行いました。夫婦役ということもあり、吹石さんと宮藤さんは絶妙な掛け合いで会場を盛り上げ、映画さながらに和気藹々とした雰囲気の舞台挨拶となりました。
舞台挨拶の最後には、水木しげるさんが生み出した人気キャラクター・ゲゲゲの鬼太郎も登場!水木さんの出身地である鳥取にちなみ、鳥取の名産品であるらっきょうをプレゼントしてくれました。それを見た宮藤さんは、劇中で夫婦のささやかな幸せの象徴となる新宿中村屋のチキンカレーのエピソードを披露するなど、盛りだくさんの内容となりました。

ご挨拶登壇(予定):吹石一恵さん、宮藤官九郎さん、鈴木卓爾監督
日程:11月20日(土)   場所:新宿武蔵野館(新宿区新宿3-27-10武蔵野ビル3F)
—初日を迎えての気持ち
吹石:自分の子どもが成人式を迎えるような、そんな感慨深い気持ちです。
宮藤:この劇場(武蔵野館)は好きでよく通っていました。ここでやるということはいい映画だということだと思っています(笑)
監督:2年半前から立ち上げて、やっと公開を迎えたので、本当にうれしいです。
—ゲゲゲブームの今年、話題作に出演という事で周りの反響は?
吹石:プロモーション期間が長かったこともあって、楽しみにしてるね、期待してるね、という言葉はたくさんの人からいただきました。
宮藤:出るらしいじゃん、と知り合いから言われたり、ということはありましたね。
—宮藤さんは水木さんにそっくりだとか。
宮藤:そうですね、以前水木さんがご出演されたドキュメンタリー番組なんかを見てたら、唐突に脈絡なく大笑いされていたりして、実際お会いした時もそんな感じで、こういう人なんだろうな、このまま演じていいんだな、と思ってやっていました。
吹石:映画の中では半分くらい目を合わせて話すということがなくて、“しげるさん”を背中で感じながら、後ろからずっと見ているような感じで撮影でした。
監督:(この夫婦の空気を出すために)あまり仲良くしないで、と伝えました。休憩中も反対向きでご飯をたべたり。
水木さんのモットーである「見えないものを信じる」ということが描かれていますが、撮影中信じていたものは?
吹石:しげるさんの奥様の布枝さんもおっしゃっているのですが、頑張っているしげるさんの背中を見て、この人が報われないはずは無いと思ったと。宮藤さんは本当に信じてついていきたくなるような背中をしてらっしゃったので、私もそれについていこうと思っていました。
宮藤:監督の演出が思った以上に的確でストレートだったので、監督を信じてました。
監督:これはしげると布枝の二人が要の映画なので、そこは二人を信じていましたね。宮藤さんは漫画を書いている時とご飯を食べているときの背中がとてもよかったです。
—これから映画を観る方に一言
吹石:みんなで一致団結して作りました。ゲゲゲの女房ワールドを体験していってください。
宮藤:夫婦のぎこちないところからだんだん近づいていく様が丁寧に描かれている作品です。吹石さんがすごくいいです!
監督:水木さんの幸せの7か条というものがあって、その7つめが「見えないものを信じる」なのですが、それをモチーフに作りました。
今の時代にも、これからの時代にも通じる言葉だと思っています。楽しんでいってください。