犬童一心(『眉山』『ゼロの焦点』)×樋口真嗣(『ローレライ』『日本沈没』)のW監督が、満を持して放つ、戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』。
和田竜が書き下ろしたオリジナル脚本は、脚本家の登竜門と言われる城戸賞を03年に受賞。
その脚本をもとに彼自身が書き下ろした小説は第139回直木賞にノミネート、2009年度本屋大賞2位を受賞。歴史小説としては異例の累計100万部を記録する大ベストセラー。

天下統一を目前にした豊臣秀吉が唯一落とせなかったのが、のぼう様という人間力溢れるリーダーが率いる”でくのぼう軍”の城、忍城(おし・じょう)。
2万の大軍を率いる石田三成が、驚天動地の水攻めで襲いかかるその攻防戦は、これまで歴史に埋もれていた「実話」であり、その魅力的なキャラクターたちが奏でる人間ドラマは、単なる戦国合戦映画にとどまらない、鳥肌がたつほどの爽快感を与えてくれます。

京都・東映撮影所にて製作現場会見を実施いたしました。

「のぼうの城」製作現場会見+新キャスト発表
2010/10/26(火) 
東映京都撮影所(京都市右京区太秦西蜂岡町9)
登壇者: 野村萬斎  榮倉奈々 成宮寛貴 山口智充 ・ 上地雄輔 山田孝之 平 岳大 / 佐藤浩市 (計8名)

野村さん:
「成田長親(なりた・ながちか)、通称”のぼう”役の野村萬斎です。
原作では大男となっておりますが、私はこの様に並んでも大きくありませんので、また違う形での”のぼう”をご期待いただきたいと思いまして、監督・他のキャスト/スタッフの皆さんと撮り進めております。」

佐藤さん:
「正木丹波守利英(まさき・たんばのかみ・としひで)という、”のぼう様”の幼い頃からの親友役の佐藤浩市と申します。
今までの時代劇という枠を越えたスペクタクル・アクション、すごく期待できる映画になっていると確信しております。
是非皆さん応援お願い致します。」

榮倉さん:
「甲斐姫(かいひめ)役の榮倉奈々です。
私自身、時代劇が初めてということもあるかと思うのですが、とにかく映画のスケールの大きさに、現場に行く度に驚かされています。
特に北海道のオープンセットは東京ドーム20個分という広さなので、アミューズメントパークにいるような感覚でした。
さらに、地元のエキストラの皆さんが、作られたセットに命を吹き込んでくださって、リアルな戦国時代を楽しませていただいています。
学生時代、歴史というと遠い昔のことで自分には関係ない話のような気がして、歴史の授業は苦手で、距離を置いていた部分があったのですが、『のぼうの城』に出会い、すごく魅了されました。
そんなに遠い話ではなく、身近に感じられるような話だったので、歴女とはいえないのですが、戦国時代の虜になった一人であります。
私のように歴史的な作品に距離を感じている方にも楽しんでいただけるような作品になっていると思い、私も期待しているところです。
よろしくお願い致します。」

成宮さん:
「酒巻靭負(さかまき・ゆきえ)を演じております成宮寛貴です。
靭負というのは、すごく感情的な部分でとっても現代的な一面を持ったキャラクターです。
どの時代にもこのようなキャラクターや人間はいたと思うのですが、なかなか時代劇で現代的なキャラクターを描く映画というのは見た事がありません。
今と戦国時代を繋ぐ懸け橋のキャラクターを演じております。」

山口さん:
「柴崎和泉守(しばさき・いずみのかみ)役の”ぐっさん”こと山口智充でございます。
若干、照明の明るさにビックリしております(笑)。
僕も映画の時代劇が初めてということで、スケールの大きさ・携わってるスタッフの人の多さ、全ての規模・スケールの大きさに最初はびっくりしましたが、新鮮な体験ばかりなので1日1日撮影を楽しんでおります。
キャストの皆さんといつも楽しくやっているバックヤードとか大好きです。
楽しんでおります!よろしくお願い致します。」

(MC:「石田三成軍のキャストの登場です! 本日発表となりました
石田三成役の上地雄輔さん、大谷吉継役の山田孝之さん、長束正家役の平岳大さんです!一言ずつお願い致します。」)

山田さん:
「大谷吉継(おおたに・よしつぐ)役の山田孝之でございまする。
最初は北海道から入り、一人で撮影をしていて、佐藤さんにはホテルで偶然お会いしたのですが、他の皆さまは昨日初めて会いました。」

平さん:
「長束正家(なつか・まさいえ)役の平岳大です。
今回はスケールの大きさにもあたふたしております。
皆さん、兜の正面にそれぞれの印が付いているのですが、私は、当時の永楽銭という通貨に蛇が噛みついているというアクの強い兜をかぶっており、それに負けない様に気合を入れてがんばっております。」

上地さん:
「石田三成(いしだ・みつなり)役の上地雄輔です。
本日は足元の良いんだか悪いんだかわからない中(笑)、お越しいただきましてありがとうございます。
すごく暑かったり、寒かったり、(鎧が)重かったり、(撮影時間が)長かったり。
でも、現場のスタッフやキャストが温かくて、楽しく、役者冥利につきる役をやらせていただいてるので、楽しみながらやらせていただいております。」

(MC:「忍城軍のチームワークの良さを表すようなエピソードや、撮影現場の裏話などがあれば教えてください」)

佐藤さん:
「北海道のオープンセットでの合戦シーンから撮影に入りまして、主役の萬斎さんに会ったのはクランクインしてから1ヶ月後ぐらいでした。
この忍城軍の三銃士といいますか、メンバー全員に会ったのは、1ヶ月半後ぐらいで、今もちょっとぎくしゃくしているのですが(笑)、、、
(萬斎さんから「そんなことない。」と突っ込みが入り) 冗談です(笑)
みんなバラバラで戦っていたので、やっと会えて、一つになれたなという思いがしました。
不思議なもので、合わないような皆ですが、舞台裏や楽屋では本当に楽しく、世代も皆違うのですが、明るくやっております。
忍城軍の雰囲気というかそれぞれのキャラクターに合わせた感じで、
非常に上手くハマって接してられるので、そういうイメージを醸し出してるのではないかと思います。」

榮倉さん:
「先ほどの自己紹介だけでも笑いが起きた様に、山口さんがいつも笑いを提供してくださって、明るい現場で毎日楽しいです。
(MC:「山口さんはやっぱり面白いですか?」に対し)う〜ん・・・面白いです。
(山口さん:「そこはハッキリ言ってもらわんと!(場内笑)」)面白いです!!」

成宮さん:
「浩市さんも萬斎さんも山口さんも奈々ちゃんも、皆が盛り上げ隊長みたいな感じなので、笑いが絶えない現場です。
山口さんに関しては、昨日はいつもと違うカツラで、そのカツラ姿を見るだけで、笑ってしまいました。
何を話したのかとかは覚えてないのですが、下らないことで皆で笑い合いながら、現場を楽しんでおります。」