古書店で偶然発見された実在の家計簿から浮かび上がった幕末の武士の生活を生き生きと読み解き、教養書としては、異例のベストセラーとなった磯田道史氏の『武士の家計簿「加賀御算用者」の幕末維新」を基に映画化した話題作「武士の家計簿」が、12月4日に全国ロードショーとなります。

本作は、刀ではなく、そろばんで、一家を守った侍と、彼を支え、知恵と愛で生き抜いた家族の姿を描いた感動作ですが、金沢が舞台となっており、加賀友禅など、素敵な着物が数多く登場します。

そこで本日、本作の公開を記念して、雑誌「美しいキモノ」(アシェット婦人画報社)の協力のもと、「特別きもの試写会」を実施し、お気に入りの着物をお召しになった総勢150名の皆様に映画をご鑑賞いただき、好評を博しました。

上映終了後には“美しいキモノ”編集長の棚町敦子さんと副編集長の吉川明子さん、そしてご来場者の方々にご登壇いただき、映画の感想や、着物の魅力を語っていただきました。

■日時:10月7日(木) 
■会場:スペースFS汐留
(東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3階)
■来場者:150名
■登壇者:「美しいキモノ」(アシェット婦人画報社)
編集長 棚町敦子さん 副編集長 吉川明子さん

【イベント内容】

「美しいキモノ」編集長棚町敦子さんは、「『武士の家計簿』で着物がこんなにフューチャーされているとは正直思っていなかったのですが、頻繁に登場するので驚きました。
大事件が起きるわけではないですが、感動的な内容で時間があっという間に過ぎました。友禅流しのシーンがとても美しく印象的でしたね」と、コメント。

また、今回のイベントに対する反響が非常に大きく応募が殺到したことも明かしてくれました。

来場者の中から選ばれた方々は、壇上で感想を求められると、

「とても感動しました。算盤から電卓、着物から洋服へと
時代は移り変わっていきますが、お話の根底は
非常に現代に通じるものがあると思います」

「堺雅人さんの裃(かみしも)姿が素敵でした。
着物がとても似合う方ですね。算盤をはじく姿も大好きです」

「私も着物熱がすごいから人生の最後まで執着するかもしれないです」

「私も、きちんと家計簿つけなければいけないなと思いました」

「私はきちんと家計簿をつけたことがないのですが、
劇中の直之さんのような几帳面な旦那さんだったら、
着物の一着も買うことができていないと思います(笑)。
でも、着物をとても楽しめる映画ですね」
「作品に感動していて言葉にならないです」
と、作品に対する多数の温かいご感想をいただきました。

着物初心者の方からご自分で着物を仕立てられた方、親子でご出席いただいた方など、幅広い年代の方々にご参加いただきましたが、イベント終了後にはロビーに飾られた劇中で仲間由紀恵さんが実際に着用された衣装の前で記念撮影をされる方が続出するなど、着物と映画への熱がさめやらぬ大盛り上がりのイベントとなりました。

なお、会場にお越しいただき、映画をご鑑賞いただいた大島渚監督のご夫人で、女優の小山明子さんからも映画へのコメントをいただきました。

■小山明子さん(女優)コメント

「久しぶりに良い映画を観させていただきました。
あたたかい昔の、家族のお話。
主人公(直之)の全てをさらけだして、
ありのままに生きていこうという姿勢に共感しました。
お弁当のシーンは特に感動しました。

現在、日常生活で着物を着る機会は少ないですが、お仕事柄、
イベントや講演会などでは頻繁に着ています。やはり良いものですよね」