水木しげる夫妻のゆかりの地である調布市で、映画「ゲゲゲの女房」のプレミア試写会を開催。吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が舞台挨拶を行ないました。

「ゲゲゲの女房」舞台挨拶書き起こし

登壇者:宮藤官九郎さん、吹石一恵さん、鈴木卓爾監督
場所:調布市グリーンホール
日時:10月14日

今の気持ちを
吹石さん:調布駅で撮影していたので、またこの場所に戻ってくることができて嬉しいです。
宮藤さん:水木さんを演じるのにあたって、調布の水木先生の事務所で漫画の練習をさせていただきました。劇中の漫画は全部とはいいませんが、結構僕が描きました。全部って言えばいいんですよね(場内笑い)

監督:2年前からこの作品の構想を練っていたのですが、北のほうから何か感じるときは、もしかして水木さんのプレッシャーかなと。

初めて映画の話を聞いたとき、どう思われましたか。
吹:原作はとても面白くて、一気に読み込みました。ただ、大和撫子な布枝さんと実際の私とはちょっと似ていなかったので、少し心配になりました。でも監督の「ぜひ」というお言葉を信じてみたく、お受けしました。
監督:僕は原作を読んだとき、布枝さん役に一番に吹石さんを思いつきました。あと、一生懸命に何かにむかっているときの宮藤さんは、まるで水木さんが憑依しているようでした。
宮:僕が思いのほか水木さんに似ているんですよ、怖いくらい 笑
皆さんにも水木さんのお見合い写真を見てもらいたいくらいです。

□撮影時のエピソード
宮:この映画のなかでは、「出会って5日目に夫婦になる水木さんと布枝さん」が描かれているのですが、僕と吹石さんも実は出会って5日目くらいにクランクインしたんです (場内笑い)
ただ、撮影は順撮りだったので自然と夫婦のぎこちない感じから、打ち解けていく感じまで、気持ちの流れも自然でとてもやりやすかったです。

これから映画を見る方へのメッセージ
吹:作品を観て、観た方がご夫妻と同じ世界を感じていただけるのかな、と思っています。
宮:この映画をみて実際の映画と現実の区別がつかなくなって、それでもし水木夫妻を町で見かけたら、是非「映画観たよ」って声かけてみてください 笑

監督:昭和の記憶が蘇るような、チャーミングでユニークな二人の家にお邪魔しているような気持ちになってほしいですね。