主演に今最高に旬な2人、吉瀬美智子と阿部寛が主演する映画『死刑台のエレベーター』。
この度、ZEPPTOKYOにてレッドカーペット&スペシャルプレミア試写会が行われ、吉瀬美智子、阿部寛、マニュエル・マル氏(ルイ・マルの子息)、緒方明監督、小椋悟プロデューサーが登壇し、舞台挨拶を行いました。

≪場所≫ ZEPP TOKYO (東京都江東区青海1-3-11)
≪日時≫ 9月30日(木)
≪登壇者≫ 吉瀬美智子/阿部寛/マニュエル・マル氏(ルイ・マルの子息)
緒方明監督/小椋悟プロデューサー
≪イベントの模様/コメント≫

●ご挨拶
緒方:映画史で傑作と言われる『死刑台のエレベーター』を、果たしてリメイクをする意味があるのかと思いましたが、旬な俳優を迎えて日本でリメイクをしたらどうなるのか、ドキドキしながら撮影しました。

小椋:なぜ『死刑台のエレベーター』をリメイクしようと考えたかと聞かれてもどう答えていいか分かりません。今日マニュエル・マルさんに聞いたら「それは恋と同じだ」と言われました。

(黒のタイトドレスを着た吉瀬さんは、阿部さんのエスコートで登場、続いて緊急来日したマニュエル・マル氏が登場しました。)

●ご挨拶
吉瀬:今日は雨の中お越しいただき、ありがとうございます。短い時間ですが、楽しんでいってください。

阿部:本作の時籐という役で、「悲劇的な男」を久しぶりに演じました。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます。

マル:皆さんこんにちは。この場に立てて嬉しく思っています。作品は役者も含め素晴らしい作品となっています。

Q:本作に参加した感想をお聞かせください。
吉瀬:ジャンヌ・モローが演じていた役をやると聞いた時は、プレッシャーでしたが、本作に参加できて嬉しく思っています。私が演じた芽衣子は悪女と言われてますが、私は悪女だとは思っていません。覚悟を決めた女性の、潔さを演じました。

阿部:エレベーターに閉じ込められる役ですが、ここまで極限に追いこまれた情けない男の役はこれまでなかったので、この役をどう演じようかと監督と相談しながらストイックに取り組みました。

マル:とても素晴らしくて驚きました。オリジナルに忠実で、モダンで、役者たちの演技が素晴らしかったです。

Q:マルさんから観て吉瀬さんと阿部さんの演技は如何でしたか?
マル:二人とも素晴らしくて、驚きました!吉瀬さんは、ジャンヌ・モローの役を演じるという、勇気ある決断をして頂いたと思います。知的で破滅的な素晴らしい雰囲気が出ていました。阿部さんは、素晴らしいとしか言いようがないです。圧倒的な演技力で打ちのめされました。

緒方:とんでもない事をしているとずっと思っていました。監督はダメ出しをするものですが、普段は美男美女にダメなんて言えないので楽しかったです。作品を観たマル氏の奥様に「楽しかった」と言って頂けた時は、ホッとしました。

Q:マルさんから御褒めの言葉を頂きましたが、如何ですか?
小椋:ありがとうございます。嬉しいどころではないですね。映画を作るには時間が掛かるので、フルマラソンの様です。本作は10月9日公開なのでまだゴールではないのですが、今、ふとこの作品は既にここにいらっしゃる皆様のものであると感じました。

Q:本作の見所をお聞かせください。
吉瀬:53年前の作品が、日本で初めてリメイクされました。横浜で撮影しまして、オリジナル作品に負けない世界感が出ているので、最後までお楽しみください。

阿部:日本で、アジアでリメイクするという事に意味があると思います。さすがにエレベーターはレトロなままですが、モノクロをカラーにし、携帯電話もある現代においてこのリメイクを作り上げた監督はすごいです。オリジナル作品を壊すことなく、その世界感に挑むというのは難しいですが、新しいシーンを加えながらそれをやってのけてくれたと思います。すみません、偉そうですね(笑)。実は、9時間近い舞台を終えた次の日に撮影に入ったんです。身も心もボロボロで何も考えられない状態で撮影したので、この作品には違う表情の自分が写っていると思います。この作品に出演できて本当に嬉しく思います。

●今日はマルさんから素敵な贈り物を頂いております!!

マル:日本の皆様とお祝いしようと思い、本作のオリジナルが製作された1957年もののワイン、シャトー・マルゴーをパリから持ってきました。皆様で乾杯しましょう!

吉瀬:緊張して味が分かるかどうか・・(笑)

阿部:すごく貴重なものですよね? 味が分かるかな・・舞台でお酒を頂くのは初めてです。

(本作のヒットを祈願して、乾杯。皆さん美味しそうに貴重なワインを召し上がっていました。)