ジョン・マルコヴィッチ、ロマン・デュリス共演『メッセージ そして、愛が残る』の9/25全国公開に先駆け、西城秀樹氏登壇によるプレミア試写会を下記の通り開催致しました。
来場のお客さまは年配の方が多く、映画のターゲットにも合っていましたが、突然の西城さんの登場に、興奮した声をあげていました。トークショー中の西城さんは、「今ある命の大切さ」をお客様に切々と語る様子で、真剣に映画のPRをしてくれ、盛況のうちに終了いたしました。

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日時■9月22日 13:30〜 135席
会場■シネマート六本木ホール (港区六本木3-8-15シネマート六本木3F)
登壇者■西城秀樹(55)
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【登壇者】西城秀樹
MC:客席の皆さん、西城さんの登場に驚かれているようですが、一言ご挨拶をお願いいたします。また映画はいかがでしたでしょうか。
西城:皆さんそれなりの年代ということですね(笑)。映画はマルコヴィッチが出演しているとあって、ヨーロッパの雰囲気が出ていてよかったですね。映画の内容は考えされました。これからご覧になる皆さんは、一語一句聞き逃さないでください。死がテーマの作品ですが、人は生まれれば待っているのは死ですが、その死を迎えるにあたりやり残した事がないか考えました。生きる事の大切さに気づかされました。元気な方は”死”を意識して考えたことがないですよね。なのでこの映画はいい機会を与えてくれますよ。映像もあたたかい、ファンタジーのようで美しかった。さすが(リー・ピンビン)だと思いました。

MC:突然ジョン・マルコヴィッチ演じるケイのような死を予見できる医師が現れて、自分の命の期限がわかったらどうしますか。
西城:怖いですね、やっぱり。怖いけど、もし来週、再来週に死ぬとなれば腹を決めるしかない。本当は自分の命の期限は知りたくないですね、でも、人には死が訪れます。なので、安らかで素敵な死を迎えるための時間の使い方を考えさせられます。

MC 映画の中ではロマン・デュリス演じる主人公ネイサンが、命の期限を意識することによって別れた家族の
大切さに気づき、絆をとり戻そうとします。ご自身も実際大きなご病気をされて改めて大切さを実感されたことなど
ありますか?
西城:僕は助かったけれど、それを経験していなかったら、命の大切さには気付かなかったですね。昔は自分の
“我”が強かったけれど、今はパートナーも居て寄り添うことが大切だと思っています。人という字になっていくように
ね。今は虫一つ殺せなくなりました。害虫も逃がしますね。植物は人間よりも強いんじゃないかと思います。人は強く
なくちゃいけないですよね。この映画を見て病気をしたことを思い出しました。この映画はとても深いです。
あたたかく、「生きる事はこういうことか」という、”ing(アイエヌジー)”の映画だと思いました。

MC:ご病気になる前と復帰された後では、日々の過ごし方に変化はありましたか?何か新たに見いだしたことなど
ありましたら教えてください。
西城:自分が大きな病気をしてからは、素直になりましたね。こういう風に素直に人に接していればよかったという
忘れていた気持ちを思い出しました。

MC:日常で家族のありがたみを忘れず過ごすって簡単なようで難しい。普段、西城さんはどうやって家族との絆をつくっていますか。
西城:死を考えるのではなく、家族に思い出をつくってあげるということですね。出来る限り家族と一緒にいるようにしています。今は本当に仕事より家族が大切です。Jリーガーのような感じですかね。病気をした時、支えてくれたこともあって、今でも女房には頭が上がりませんね(笑)。