今年2010年は、筒井康隆作家生活50周年という記念すべき年、出版から35年の時を経て初めて映画化される「七瀬ふたたび」。累計部数450万部を誇る大ベストセラーとなった七瀬3部作(「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」)のなかでも中心となる作品として、過去4度もTVドラマ化された人気タイトルの初映画化。各世代から愛され続けている“七瀬”の役を射止めたのは、『シルク』のクールビューティ・芦名星。生みの親である筒井氏は、「芦名星はもっとも七瀬らしい七瀬である」と大絶賛の太鼓判を押す。

本日、筒井康隆作家生活50周年記念映画『七瀬ふたたび』10/2公開を記念して、シネ・リーブル池袋にて開催中の「筒井康隆映画祭」にて、筒井氏の76回目の誕生日を祝う「筒井康隆生誕祭」を開催いたしました。筒井氏は「七瀬3部作」をはじめ、「時をかける少女」「パブリカ」など数々の名作を世に送り出した日本を代表するSF作家。なかでも「七瀬ふたたび」のヒロイン・七瀬の物語は、1970年代に出版されてから今までにシリーズ累計450万部を誇る、最高傑作として知られています。
10/2に公開される映画『七瀬ふたたび』主演の芦名星と小中和哉監督がお祝いに駆けつけました。

□9/25(土)16:00 シネ・リーブル池袋にて
□登壇者:筒井康隆(76)芦名星(26)小中和哉(監督/47)

●本日は「筒井康隆映画祭」ということで、先生の原作映画化作品を一挙上映する映画祭が開催中です。ここで
上映されていない作品もまだまだございますが、こういった映画祭企画が成立することは、すごいことですよ
いまのお気持ちはいかがですか?
(筒井)原作者は、自分の小説が映画化されることには大抵否定的なんですよ(笑)原作通りにやればいいのに、シナリオライターが勝手に変えてしまって。ただ、その映画が大当たりしたり、賞を獲ったりするとだんだんご機嫌が直ってくる(笑)自分の作品が13作品も映画化される小説家なんて、そんなにないんじゃないでしょうかね。

●ご自身の映画化された作品でお気に入りはありますか?
(筒井)大林宣彦監督の『時をかける少女』がナンバーワンですね。何度も映像化されて印税が入ってきて「金をかせぐ少女」ですよ(笑)「七瀬ふたたび」も、映画は初めてですが、何度も映像化されて「孝行娘」です。

●筒井先生は、芦名星さんを「もっとも七瀬らしい七瀬である」と大絶賛ですが、本日初めてお会いしていかがですか?
(筒井)実際に会って、舞台に立つ姿を見ると、振る舞いがとても七瀬らしいですね。
(芦名)(照れながら)光栄です。原作者の方にそんなに褒められることはとてもうれしいです。
(MC)なんだか、2人とも照れちゃってお見合いみたいですね!

●芦名さんは、映画撮影に入る前に原作を読まれたんですよね。
(芦名)はい。「七瀬ふたたび」の前作である「家族八景」を読んで、七瀬の性格や細かい部分などを役作りに反映させました。七瀬が能力を持っているが故にどのようにして成長してきたのか、すごく理解に役立ちました。

●最後にひとことお願いします。
(筒井)「七瀬ふたたび」は10月2日から公開されますが、本編の前にしょこたん(中川翔子さん)が監督した短編「七瀬ふたたび プロローグ」が上映されます。僕はまだ見てないので、楽しみにしてます。皆さんもぜひ劇場でご覧になってください。