映画「落語物語」(来年3月12日公開)が19日、東京・浅草公会堂で開催された「第3回したまちコメディ映画祭in台東」で特別招待作品として上映され、林家しん平監督らが舞台挨拶を行いました。
本作は、史上初の落語協会の全面協力により、都内4箇所の寄席での撮影が実現!キャスティングから小道具に至るまでホンモノにこだわり、落語家・林家しん平が体験した実話をベースに、落語魂を込められた落語映画です!

●実施日時:9月19日(日)
●場所:浅草公会堂
●ゲスト:林家しん平監督(54)、柳家わさび(30)、三遊亭時松(34)、柳家小権太(33)                                             

林家しん平監督:

ずっと怪獣映画を撮っていたのに今回落語の映画を撮ったのは、今までの落語映画に納得いかないところがあ
ったからなんですよ。台詞とか仕草、楽屋での振る舞いとかおかしいなって。で、俺が作る時にはそういうところ全部本物にしていこうと思ってたら、実現できました。
 
落語界って縦社会なんですけど、キャストに使った先輩のこともちゃんと怒りますよ。遊びじゃないんでね。
でも全部終わった後に土下座ですよ。「ありがとうございました。今の演技最高でした。」って(笑)緩急ですね。

みんなしん平が撮った落語映画なら適当に笑えるだろうって油断してるでしょ。衝撃を受けますよ。落語家も人間だから、みなさんに起こるような出来事を経験するわけですよ。そこを落語家だから、笑いに持っていったりするんですね。気持ちを押し殺して皆さんを笑わせたりもしているって裏側を見てもらえる。事件が起きた時に本当の人間性がわかるというところは皆さんにも共感してもらえると思います。

わさびのキャラクターはこの映画の中では絶対成立するって思ってたんですよ。落語とはちがう感情の込め方に目に涙ためながら練習したりして、撮影しながら尊敬しました。「あぁやっぱり出来るんだな。」って。みなさんあまりに(わさびが)オドオドしてるから、いらいらすると思いますよ(笑)でもそれが映画にはとても良かったなと思います。本当に尊敬しました。皆さんこの落語映画には納得してもらえると思います。納得できないところは「落語物語2」でがんばります!

わさび:

(レッドカーペットについて聞かれ)何が何だか分からない状態でした。
(主演について聞かれ)大変でした。もう、あの、緊張の連続だったんですけど…
(小権太さんに普段の師匠が監督になった時の印象のちがいとかどうだったの?と聞かれ)監督としての印象は、いいひとで…。

小権太:

しん平監督は、怖いんですよ。モニター観てるときめちゃくちゃ怖い。でもカットになってわさびさんを「お
ーい、なすび」って呼ぶ時はいい演技できた時で。こうして厳しさも笑いもある緩急ついた監督の人間性が映画にすごい出てるなって思います。