ガンダムシリーズ19年ぶりの新作『劇場版 機動戦士ガンダム00』が本日9月18日(土)より全国公開となりました。 本作は、宇宙世紀を使用してきたガンダムシリーズの中で初めて‘西暦’を使用し、エネルギー覇権をめぐっての争いやテロ、中東での民族紛争など現在の世界情勢ともつなげてリアルに描いた全く新しいガンダムです。300年後である2314年を舞台に、地球連邦が誕生して武力に頼らない社会を選択するにいたった人類に訪れた最大の危機を描きます。ガンダムシリーズ中、完全な新作映画としては実に19年ぶりになる本作の、初日舞台挨拶が、満席の丸ノ内ピカデリー1にて行われました。
舞台上には歴代から最新の映画版ガンダムが5機勢ぞろいした巨大パネルが設置され、キャストと監督たちは、足掛け4年もの間ひとつのアニメーション作品に関わってきた仲の良さで、TVシリーズから始まって映画公開という有終の美で完結篇を飾れたことを喜び合いました。
また劇場版オリジナルキャラクターの声を担当した勝地涼は改めてアフレコの難しさとガンダム00がファンやスタッフの熱い思いに支えられていることを感じたとコメント。フォトセッションでは青ハロとオレンジハロも仲間入りし、歴代ガンダムたちに見守られながらおのおのポーズをきめました。

【日時】 9月18日(土) 
【場所】丸の内ピカデリー1 (千代田区有楽町2−5−1) 
【登壇者】宮野真守、三木眞一郎、吉野裕行、神谷浩史、勝地涼、水島精二監督
宮野真守、三木眞一郎、吉野裕行、神谷浩史、勝地涼、水野精二監督

<登壇者のコメント>

宮野:「機動戦士ガンダム00」集大成の映画をやっと観てもらえます。この日が待ち遠しかった!

三木:長い間突っ走ってきて、00を応援してくれた方達あっての劇場版です!早く観てほしいです。

神谷:TVシリーズの全50話を経て今があります。みなさんのおかげで今日があって、今感動しています。19年ぶりの完全新作ストーリーでもありますが、「謎の地球外変異性金属体ELSとの戦い」が一体どんなストーリーなのか、と思っている方もいらっしゃると思います。が、期待は裏切りません!

勝地:歴史あるガンダムという作品に、また00というシリーズに関わることができて良かったです。アフレコは感情込めて演技したつもりでも聞いてみると棒読みだったり、息づかいひとつも本当に難しかったです。デカルトは映画から登場したキャラクターなので、TVシリーズのいわゆる‘過去’がありません。想像を膨らませながら演じました。

監督:TVシリーズから応援していただいているファンを裏切らないように、初めてガンダム00の世界に触れる方にも楽しんでもらえるように心がけて作りました。劇場版アクションシーンはもちろんパワーアップしています!楽しんでください!

宮野:「劇場版 機動戦士ガンダム00」は、「今までにない」がキーワードだと思います。今までにないガンダムですし、異星体と戦う、ということも今までになかったことだと思います。スピード感があって、ワクワクドキドキしながら見られる映画です。また、もう一つのキーワードに「来るべき対話」があります。それが一体何なのか、そのテーマに基づいた「人類はどうなるのか?」という人間ドラマが展開されていますので、人類がどう立ち向かっていくのかを見てください。

監督:アクションシーンは本当に気合いが入っています。アレルヤが生身で戦う姿、デカルトの乗る機体ガデラーザの戦闘シーン、本当にすごい出来です。当初のシナリオで計算していたよりも膨大になってしまったのですが、クライマックスだけでなく、中盤もよく盛り上げてくれる戦闘シーンになってくれました。

MC:本作『劇場版 機動戦士ガンダム00』がアメリカや台湾なのでも上映されることが決まりました!
監督:国内に支持されただけでも幸せなことですが、ありがたいことに海外にもネットワークが広がり、観たいと言ってくれる方のおかげで、上映が決まりました。世界各国の人に観てもらえたら、こんなに嬉しいことは無いです。

MC:最後に一言お願いします!

宮野:キャスト発表から4年間走り続けてきましたが、ファーストシーズン、セカンドシーズン、劇場版と全てを通して、今やっと最終回を迎えている感覚です。ファーストシーズンの最終回はセカンドシーズンに向けて頑張るぞ、という気持ちだったし、セカンドシーズンの時も劇場版に向けて戦い続けよう!と思っていました。その思いの集大成が劇場版になり、今日やっと本当に最終回を迎えたような気がしています。うまく言葉では言い表せませんが、思い残すことのないようしっかりと彼らの生き様を見届けて欲しいです。

三木:僕も、シリーズが始まっていまやっと最後を迎える感じがしています。今日から上映だから、最後の始まり、という感じですね。2回、3回と観たくなる作品だと思います。

吉野:「ガンダム00」の答えが今提示されます。この作品はスタッフが作りたいものを作ったと思っています。長い歴史のガンダムがあって00が作れたこと、またアニメーションを観にこうやって多くの方が劇場に足を運んでくれる、という
ことにも感動しています。(この映画を観て)何か心に残ってくれたら嬉しいです。

神谷:「ヴェーダの一部となって、みんなを見守ることにしよう。来るべき対話の時まで」という言葉を残してTVシリーズの最後に姿を消したティエリアですが、彼の言った「来るべき対話」の時が来ました。みなさんが持った感想をお友達など観た方と話し合って欲しいな、と思います。

勝地:この映画に関わらせていただいたおかげで、ガンダム00の大ファンになりました。内容も深くて、現代の僕らの問題に置き換えられる気がして、台本を読んで感銘を受けました。何かを感じていただけたらと思います。

監督:ガンダムという歴史ある作品に関わることが出来て、やりたかったことをやることが出来て、本当にうれしいです。今回の劇場版のストーリーは、TVのガンダム00を作るにあたってサンライズさんに提案した2つの案のうちの1つでした。劇場版を作るにあたって、「あの案を映画化できますよ」と閃いてくれた脚本家の黒田くんに感謝したいです。
情熱の限りを尽くしてくれたスタッフ一同、力を込めて完成させた映画です。楽しんで下さい!