日雇いでセックスを売る企画AV女優たちの性と生をインタビューで綴った同名ベストセラー・ノンフィクション(宝島社文庫/1〜4巻累計25万部)を劇映画化した『名前のない女たち』。AVをテーマにした作品が相次ぐ中、ピンク四天王の鬼才、佐藤寿保監督がメガホンを取り、最も“リアル”に現実を描きました。そして、都会の中で漂流する女の子たちに生きていることの意味を投げかけ、深い余韻を残す青春映画の傑作が誕生いたしました。
その初日舞台挨拶が本日行われ、劇中でAV女優の役に挑んだキャスト3人と、AV事務所社長役にピタリとはまった鳥肌実、また佐藤監督が登壇いたしました!
主人公・ルルが前向きなメッセージを込めてガッツポーズをするシーンが印象的な本作にちなみ、フォトセッションでは全員でガッツポーズ!念願の初日を迎えました。

【登壇者コメント】
■安井紀絵(新人・W主演) 小倉純子=桜沢ルル役 (本当の自分を見つけるために、企画AV女優になる)

【コメント】
人生初の舞台挨拶で緊張しています!今日はお越し下さりありがとうございます。
オーディションで受かった時は実感が湧きませんでしたが、次第に台本を頂いたり、衣装合わせをしていく中で、本当に私が主演なんだとプレッシャーで押しつぶされそうになりました。でも、自分の演じた桜沢ルルちゃんと同じ気持ちで「やりきる!」と決意して挑みました。
最初はAV女優を演じることに抵抗があったのですが、やっていくうちに役に入り込んで抵抗は無くなりました。
今までの自分をすべて脱ぎ捨てて新しい自分に生まれ変わってほしいと言うメッセージを込めて、無我夢中に挑みました!

■佐久間麻由(W主演) 栗原綾乃役 (元ヤンキーの過去を持ち、自分の居場所を確かめるため男に貢ぐ企画AV女優)

【コメント】
私は友達にAVマニアの方がいて(笑)、お話を聞いていたので、オーディションの時からすごく興味があり、演じることには抵抗はありませんでした。逆にどれぐらい挑めるかが不安でした。
目の前に起こる一つ一つをどれだけ受け止めて生きるかというメッセージを込めて演じました。
暑い中、こんなにたくさんの方にお越し頂けてとても嬉しいです。ホッとしています。ありがとうございます。

■木口亜矢 青木リエ役(単体女優として人気があったが、次第に企画女優に転落する)

【コメント】
久しぶりの舞台挨拶で、なんだか緊張してきました。今日はお越し頂きありがとうございます。私はAV女優を演じることに抵抗はありませんでした。すごく意地悪な役だったので、自分にはないことを逆に楽しんでやらせて頂きました。悲しい結末を迎える役は初めてでしたが、撮影は役と違い、とても楽しかったです。
短い撮影期間でしたが、完成した作品を観て、自分も一人の観客として凄く楽しませて頂きました。

■鳥肌実 AV事務所社長役

【コメント】
AV事務所社長の役をやらせて頂きました鳥肌実です。普段通り、ほとんど素に近い演技でうさんくさく演じさせて頂きました(笑)「普段通りやれば間違いない!」という強い自信の元に演じさせて頂きました!
おきれいな女優さんと共演出来、何とかプライベートで仲良くなれればと思っていましたが、安井さんとこの共演をきっかけに交際に発展!とはならなかったのが残念です(笑)

■佐藤寿保監督

【コメント】
残暑厳しい中、また今日は大作目白押しで公開される中、お越し下さり本当にありがとうございます。
題材はAV女優ということですが、地味な女の子がその世界に入ることによって、苦難を乗り越え、最後は力強く走り続けてもらいたい、生き続けてもらいたいと言う願望を込めて作りました。
スクリーンでしか観られない世界観を撮ったつもりでもあります。お気に召していただけたなら、二度三度四度と劇場にお越し頂ければと思います。