極限状態の人間のダークな欲望を描ききった桐野夏生のベストセラー小説を映画化した『東京島』。
8月28日(土)新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われ、逆ハーレム状態の島の主人公を演じる木村多江さんをはじめとする、窪塚洋介さん、福士誠士さん、篠崎誠監督ら豪華キャストが出席した。

木村さんは「去年10月に撮影をしたのですが、スタッフの方々は6月ぐらいから準備をされていて、やっと今日初日を迎えて、感慨深いです。是非皆さん楽しんでいって下さい。」と挨拶。
窪塚さんは「今日という初日を迎えて、安心とともに、1年前沖縄で撮影しました。自然からパワーをもらい、島にTripして頂けたらなと思います。」と話してくれた。

島での撮影で大変だった事について聞かれると、木村さんは「現場に車で着き、”ここから現場はあちらです。”と言われたあちらがものすごく遠い所にあり、しかも”あちら”までどういったら良いか分からない状況で、そんな時はロープが用意されて、そこから垂れ下がったりとか、はしごをかけ直してのぼったり、降りたり・・・”トイレはあちらです。”と言われたら20分かけて行くなど毎日足がつっている状態でした。」と明かした。更に「台詞でも窪塚さんから罵倒される役で、そうするとイライラして、その後もずっとムカムカして・・・」と告白すると窪塚さんは「だからリハーサルでビンタしたんですよ。」とバラし、観客の笑いをとっていた。
当の木村さんは「リハーサルで叩いちゃいました。」と可愛くあやまり、観客一同和むのであった。しかし木村さんの告白はまだ続き、「あまりにもむかついて、マネージャーに”今日肉を食べに行こう!!”みたいな感じで、本作でも肉を食べる所を注目して頂ければ・・・すごく過酷なロケをさせて頂きました。」と振りかえっていた。

最後に木村さんから「原作とは違った女性・人間が前向きになるようなそんな映画だと私は思っています。是非自然も美しく、その中にある人間ドラマもまた面白いと思いますので、自分がもし無人島に行ったのであれば、一体この中の誰だろうという目線で楽しんで頂ければと思います。」と説明してくれた。

映画『東京島』全国で公開中!