8月26日(木)、東京港区のスペースFS汐留で、猛暑を寒気に変える2010年度最恐のJホラー『怪談新耳袋 怪奇』の完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に、主演の真野恵里菜、坂田梨香子、秋本奈緒美、篠崎誠監督らが登壇した。本作は、大ヒットを記録したホラーシリーズ『怪談新耳袋』劇場版の最新作で、先月にはアメリカ・ロサンゼルスでワールドプレミア上映を成功させるなど、日本のみならず世界中から多大な関心が寄せられている話題作だ。

撮影中に突然電気が消えたり、トークショーで音声にノイズが挿入したり、『怪談新耳袋』恒例となった怪奇現象は本作でも健在。大の苦手というホラー映画で銀幕デビュー&初主演を果たしてしまった真野も、自身に起こった怪奇現象を告白しながら、「この映画を観た皆さんの今後がちょっと怖い。保証はできないので、身の回りに何かありましたら報告してください」と、観客を気遣うほどである。

そんな真野は、『ツキモノ』『ノゾミ』という2つのストーリーから構成されたオムニバス形式の本作において、女子大生と女子高生という異なる2つのキャラクターを演じなければならなかった。撮影当初に抱いていた不安を打ち明けながらも、「2時間の中で2人の違った女の子を演じられるっていうのは、自分にとって新しい試練でもあるし、みんなに観てもらえるチャンスでもある。台本を読んでいく内に、どういう風に役の違いをつけるか、とかを考えるのがすごい楽しくなった」と、困難な役作りを克服したことを語り、「まだまだ未熟な部分はたくさんあるんですけど、体当たりで頑張りました」と、本作での迫真の演技に自信を見せた。

そして、舞台挨拶も終盤に差し掛かった頃、予期せぬ事態が発生する。なんと、全身真っ白の不気味な女のお化けが舞台に乱入。このことを知らされていなかった女優陣は、悲鳴を上げたり逃げ回ったりと大混乱。実のところ、このお化けに扮した女性は、ライター兼アイドルで、大の真野恵里菜ファンらしい。これを聞いた真野は、「何かが起こるとは予想していたんですけども、実際に起こりまして…」と苦笑いするしかなかった。

(Report:渡部公揮)