新作映画『ナース夏子の熱い夏』と『私の調教日記』(2作品とも監督:東陽一56歳/製作:シグロ/レジェンド・ピクチャーズ)の初日舞台挨拶がポレポレ東中野にて行われました。

本日は「エロバリ=エロティック・バリアフリー・ムービー」シリーズの第一弾として製作。エロバリとは“障害のある人たちやシニア層が、エロティックな映画を映画館で楽しめ、体感できる環境を作る”というスローガンの下、女性による副音声と日本語字幕を付けたバリアフリー仕様の映画を製作し、上映するプロジェクト。その第一弾となる映画『ナース夏子の熱い夏』と『私の調教日記』が完成し、本日公開初日を迎えました。

舞台挨拶には、「ナース夏子の熱い夏」の主演である、愛奏(あい・かなで)さん(元AV女優として薫桜子として活躍、ラサール石井により改名/27歳)、「私の調教日記」の主演である、亜紗美(あさみ/25歳)さん、そして2作品を監督した東陽一監督が登壇しました。

会場は、女優陣のファンの他に、身体障害を持った女性、老夫婦などの姿も見られ、幅広い年齢層のお客様が、大きなスクリーンでエロバリを初体験されました。

●愛奏(あい・かなで)コメント
今回、バリアフリー映画ということで、エロティックな副音声と日本語字幕が付いています。少し健常者の方には、情報量が多いので、見ていて忙しくなってしまうのではと思ったのですが、自分が初めて見た時、そこまで(うるさく)感じなかったです。本日ご覧になった皆さんも、おそらく同じように見ていただけたかなと思っています。

●亜紗美(あさみ)コメント
撮影は、去年の夏に撮影をしたので、共演者の男性とのカラミのシーンで、相手に“汗臭くてゴメンね!”と誤っていました(笑)。ただ、そんなことを微塵にも感じさせない、美しい仕上がりになっています。

●東監督 コメント
(障害のある人のために)副音声、日本語字幕を付けることは、映画を作る段階から決まっていました。副音声と日本語字幕が付いた状態を見た関係者が“これは(障害のある人だけでなく)健常者もこちらで見た方が面白いんじゃないか”という展開になり、障害のある人だけの特別な上映でなく、健常者も障害のある人もみんなで一緒に楽しんでもらえるのではないかと思いました。
初めての試みなのですが、上手く行けは今後もこのようなバリアフリー映画が増えるのではないかと、期待しています。

■公開情報
9月10日(金)まで、ポレポレ東中野にてモーニングショー(全国順次公開)
午前10:00〜「ナース夏子の熱い夏」 / 午前11:30〜「私の調教日記」

■最新情報
「エロバリ」シリーズ第2弾も製作準備中です。監督は、同じく東陽一。
11月下旬に、ポレポレ東中野にて公開決定!

■公開中のイベント情報
※監督、スタッフ、研究者によるバリアフリー映画の可能性、魅力について語る
トークショーや、女優による副音声の生ライブ付の上映を実施いたします。

8/22(日)「ナース夏子の熱い夏」上映後 
ゲスト:山上徹二郎 (「シグロ」代表/プロデューサー)

8/28(土)「私の調教日記」※女優・愛奏による副音声の実演生ライブ付の上映

8/29(日)「ナース夏子の熱い夏」上映後 
ゲスト:松江哲明 (映画監督 「ライブテープ」ほか) 

9/4(土)「ナース夏子の熱い夏」上映後 
ゲスト:東ヨーイチ (「エロバリ」シリーズ 監督)

9/5(日)「ナース夏子の熱い夏」上映後 
ゲスト:大河内直之 (東京大学先端科学技術研究センター)