“天才”演出家テリー伊藤が初監督を務めるドキュメンタリー映画『10億円稼ぐ』。これまでも、既成に囚われない自由な発想で、様々な伝説的番組を制作してきたテリー伊藤が、新たな挑戦として挑んだ企画が「10億円稼ぐ」という、かつてない一大プロジェクトです。
 キャラクタービジネスで”10億円を稼ぐ”という着想のもと、自分のバイクを売って資金を作り、キャラクター開発、ライセンシーの営業まで、すべてをプロデュース。さらには、その過程の一部始終を映像化し、これまでにないドキュメンタリー映画として劇場公開をするのが本作となります。

Q:まずは、「10億円稼ぐ」というプロジェクト発案のきっかけを教えてください。
A:映画を監督してみたいと思ったのが最初です。
これまで経験してきたドキュメント・バラエティーであれば人と違う面白い作品を撮れると思いました。
マイケル・ムーアのような社会性があるドキュメンタリーの内容よりも、ドキュメント・バラエティーに相応しい楽しくてバカバカしい題材を探していました。

撮影中にモニターを見ると、クリエーターとしてのスイッチが入るので、そのスイッチが入った状態でお金儲けをしてみたら、どうなるのかと思い挑戦してみました。
そしてそのお金儲けをドキュメンタリー映画にしてしまおうと思い付いたのがきっかけです。

Q:キャラクタービジネスを選んだ理由を教えてください。
A:キャラクター・ビジネスを題材にしたのは、自分でキティーちゃんやミッキー・マウスみたいな
オリジナル・キャラクターを作りたい!と思ったからです。
そして、パリス・ヒルトンも演歌歌手も子どもも誰でもキャラクターのデザインが入っているモノを
持っているんだ!と思い、キャラクター・ビジネスで行ってみようと思ったのが最初のスタートですね。

Q:「10億円稼ぐ」試み自体を自分の手でドキュメンタリー映画として 描く、かつてない手法ですが。
A:ガチンコなので脚本はないですけど、プランに沿って撮影し2年半かけているのでVTRは膨大で
 約30000分はあると思います。

Q:映像のこだわりは?
A:正直、映像に関してこだわりは無いです。
作品を観てくれた人たちに「誰にでもチャンスがある!」「お金儲けにも方程式がある」と感じでもらうのが一番伝えたい事です。だから僕が撮りたい画を観てもらう!僕の自己満足よりもお客さんに伝えたい事を感じてもらう事の方が大切だと思っているので。だから、映像へのこだわりはないです。

Q:キャラクター「Nanity」について
A:Nanityはキュートなところが現状何社もの契約に結びついていると思います。
コウモリって怖いイメージがありますよね。でも昔はドクロがデザインされていたものは女の子や子どもは着たりしなかったけれども、最近は付けるようになりましたよね!それって世の中の美意識とか価値観が変ってきている時なのでコウモリって言うのは良いと思いました。

Q:10億稼いだらどうしますか?
A:次は20億円稼ぎます。次の映画は「20億円稼ぐ」ってタイトルで決めてます(笑)
水野晴郎さんのシベリア超特急シリーズならぬ、「稼ぐ」シリーズにしたいですね!

そして、菅首相や民主党や経済産業省の方々には見てもらいたいです(笑)
消費税をあげることよりも、こういった作品を観てもらって、若い人たちが外貨を獲得していく方が大切だと思ってます。いうなれば日本経済活性化プロジェクトですね。
だから外国の映画賞を受賞するよりも、外国の人からお金をもらってくる方が、今は大切だと思ってます。

Q:最後に、監督ご自身から、本作の見どころをお願いします。
A:このプロジェクトはテリー伊藤だからできたわけではなく、誰にでもできるプロジェクトなんです!!
僕らだって最初営業に行くときはドキドキしたし、約300社にアタックして何社も断られてきましたけれど、断られるのも面白いじゃないですか!(笑)でもこのプロジェクトを成功させるんだ!という強い気持ちと熱意をもって取り組みました。今、何社さんも契約してくれてますが、これは僕じゃなくでもできることです!そのお金儲けのヒントは全て映画の中に描かれています。