●MC:
小西さん、そんな感じでした?こんな風に撮ってくれる監督だったのか、っていう…。

●小西さん:
その通りです!

●MC:
期待が高まってきますね!監督としての小栗さんというのは、どういう印象ですか?小西さんから見て。

●小西さん:
えーっと、とにかく、良く走る。

●MC:現場で?

●小西さん:
現場で。長く座っているのを見た事が無いくらいに、例えばセッティングの間でしたら、スタッフさんと一緒に機材を運びながら走っているし、演出をするときでも、ものすごく離れているところにいたとしても、向こう側からダーッと走ってきて、その役者さんにだけわかる言葉で近くで演出をして、またダーッと走って戻っていく、っていう。それはどのシーンでもそうだったので、とにかく走ってる後ろ姿を、良く見ている監督でした。

●MC:熱い監督ですね!

●小西さん:はい!

●MC:
小西さんは最初監督からどんな風にお話しがありました?

●小西さん:
話し合いみたいなことですか?

●MC:
なんかこういう風に演じて欲しいとか。この女性はこういう感じだから、とか…。

●小西さん:
あー、そうですね。衣装合わせは結構こだわって2回程したり…。

●小栗監督:
そうですね。衣装が決まらなかったので…。

●MC:そうなんですか!

●小西さん:
あんまり具体的に最初からこうして欲しいみたいなことはなくて、割と最初は自由にやらせて頂いて、徐々に一緒に作っていくっていう感じでした。

●MC:
私が拝見して思ったのは、この小西真奈美さん演じる美沙さんっていう女性はね、監督の小栗さんの理想の女性っていうか、女性のいい部分が全部入っているというか、そんな感じがしたんですけど、どうでしょうか?

●小栗監督:
もしそう見えたなら、そうかも知れないですね。自分も巧と同じ目線で、巧という主人公が愛している女性の事を、綺麗に、とても素敵な女性として描きたいと思って撮っていたので、そういう点ではそうなのかも知れないですね。

●MC:
劇中では、とってもセクシーな感じの衣装を着てらっしゃいますけど、全く抵抗なく…?

●小西さん:
いや、全くではないですけど。(笑)衣装に関しては、その状態で子供の頃の巧くんに出会っているので、衣装が過激すぎてもいけない、何も感じさせなくてもいけない、っていうその辺の具合を探るのが、結構時間がかかりましたし、話し合いもすごくしましたね。

●MC:
じゃあその辺、監督としては結構こだわったということですね?
美沙っていう女性の衣装とか、そこから感じられる女性像みたいなものに。

●小栗監督:
そうですね。でも、衣装に関しては全ての人みんなにかなりこだわりました。

●MC:
監督として、小西さんとご一緒にお仕事されてみて、「あっ、この女優さんはこういう感じなんだ」って見方が変わったりとか「あー、素晴らしいな」って思った事とか、教えて頂けます?

●小栗監督:
ホントに小西さんは何にでもチャレンジしてくれる方なので、こちらからこういう風にやってもらいたいとか、ちょっとこんなこと可能ですかね、っていうお願いをした場合に、とにかく一度チャレンジしてくださるんですよ、必ず。だから撮る側としては、ホントにやりやすいお相手というか、ありがたいお相手でしたね。

●MC:
小西さんというのは、もう最初から頭の中にあったんですか?
小栗さんの中に。

●小栗監督:
それはキャスティングをしてく中で、色々メンバーがどんどん決まっていって、小出くんの相手としてどうなんだとうっていうところで、上がってきたのが小西真奈美さんで、でも、「いやーやってもらえないだろうなぁ」と思っていたんですね。
それこそスタートの登場が風俗嬢というところからのキャラクターなので、まさかその役では小西さんがOKしてくれないだろうな、と思って投げたら、結構前向きな返事が返って来たので、ありがたいなぁ、と思ってお願いしました。

●MC:
小西さんにとっても、新しいチャレンジになったという感じなんですかね?

●小西さん:
うーん。そうですね。チャレンジの部分もあったと思いますし、とにかく脚本に書かれている彼女の事が大好きになったんですね。
それぐらい脚本がすごく面白かったですし、私自身もこの役をやっている自分を見てみたいと思いましたし…そんな感じです。

●MC:
では今から、ここでフォトセッションに移らせて頂きたいと思います。

〜マスコミ向けフォトセッション〜

●MC:
ありがとうございました。フォトセッション終了です。では、最後に今からご覧頂くお客様に監督から一言メッセージをお願いします。

●小栗監督:
あのー、小西さんはすごくいい映画だと言ってくれたんですけど、あんまり過剰に期待しないで、気楽な気持ちで見てください(笑)

(客席):(笑)

●小栗監督:
まぁとりあえず、なんだろうな、勝地涼くんっていう人が7割方下ネタをしゃべってます。それで、「あっ小栗旬の頭の中ってこんなに幼稚なんだなー」っていう見方をしてもらえればいいかな〜と思うんですけど。(笑)

先程、宮根さんに「こんなにへらへらでも、前を向いて生きるっていう事がどれだけ大事かっていう事を教えてもらいました」なんて言ってもらった言葉が結構嬉しかったので、どんな状態であれ、楽しく生きようとするっていう事が、結構いい事なんじゃないの、みたいな事が言えてる映画にはなってると思います。とにかく気楽に!
楽しんでいってください。どうも今日はありがとうございます。

●MC:
ありがとうございました。小西真奈美さん、そして小栗旬監督でした!
みなさん大きな拍手でお見送りください!