■LiLiCo:
小西さんはキャストの皆さんの印象はいかがでしたか?

■小西さん:
皆さん実際熱い人たちだなって思いました。現場でこれだけ同世代が集まっていると、ライバル心とかあると思うんですけど、自分自身と闘っているのを感じた現場でした。

綾野さんは最初に会ったとき「僕暑いの苦手なんですよ」と言われて、予想通りでした(笑)。鈴木さんは逆に「暑いのは大丈夫そうだな」と思っていたんですけど、やっぱりその通りでした。役じゃない時もタンクトップを着ていて(笑)。

■鈴木さん:
(今日は衣装のシャツの前がはだけているので自慢の腹筋が)今もいつ閉めようかなって思っているんですけど、タイミングを失いましたね(笑)。

■小西さん:
小出さんとは前に共演したことがあって、その時はお姉さんとダメ弟という設定だったんですけど、今回は逆でお兄ちゃんと妹みたいでした。
役柄でも実際に救われるという役だったんですが、実際現場を引っ張って下さって。私も頼りにしていました。

■小出さん:
最後の空港のシーンを最初に撮ったんですよね。

■小西さん:
そうなんです。順番が逆で…ムロさんはなんて優しい方なんだろうと思いました。男の子ばかりの中で溶け込めるかどうか不安だったんですが、
いつも私にも話を回してくれるんです。

■ムロさん:
そんなことするのは、小西さんにだけです。僕、年長者なんで(笑)。
本当にありがとうございます、僕と共演してくれて。

■小栗監督:
さっきメイキングを見て、「皆と作ってたんだな」と思って、
嬉しくなりました。

役について1人1人といろいろ話したり、もちろん勢いでやってもらう部分もあって。タイトなスケジュールで過酷な状況の中、キャストにはやってもらいました。皆がイキイキしていたなと思いました。

小出君には、「巧は中心人物で、いつも決断を下すのは巧だから、そういうのをちゃんとしてほしい」と頼みました。あとカッコイイ巧にしたかったので、「とにかくカッコよくしてくれ」と。

亮平の役は妹をどう思っているかっていうのを中心に話しましたね。
1番気が弱くてちょっとビビりだから強い自分に憧れるという役だけど、やっぱり根底には妹への思いがあるという役だったので。
剛の秀人はとにかく“5秒で落とせる顔”をしてくれと。

■綾野さん:
「あと3割増しいい顔になってきて」、とか言われました。
監督の悪ふざけですよ(苦笑)

■小栗監督:
でも、剛が落とした後の大竹さんは鉄板だから。ムロさんには最初に「もっと若い芝居を」ってお願いしました(笑)。

■ムロさん:
自分と一回り年齢が違う役だから。役者をやっててよかった。

■小栗監督:
でも。4人とも本当に緊張してたんだね。皆挨拶どころじゃないでしょ。
さっきから1点見つめてたり抜け殻みたいだよ(笑)

■ムロさん:
撮影のときは(衣装が半端丈なので)脛毛剃ってたんだけど、今日剃ってないからさ。ごめんね(会場笑)。

■小栗監督:
大丈夫。遠いからお客さんには見えないよ。でも、今日衣装でやるって俺知らなかったから。剛に今日会ったら衣装来てたから、「これでやるんだ。ヤバいな」って思った。

小西さんとは衣装合わせていろいろ相談させてもらって。
小西さんはこちらのリクエストをなんでもやってくれるんですよ。
だからこっちも色々と言ってみたくなるんです。
「小西真奈美にこんなこと言ってもいいのかな」っていうことも。

遠藤さんと絡むシーンは遠藤さんが結構ハードな感じにしたいとリクエストがあったので、小西さんにもやってもらいました。
すべて挑戦してくれるので「こんなに肝の座った女優さんなんだ」と思いました。

■LiLiCo:
では、最後にみなさんの“いつか、きっと”を交えつつお客さんにメッセージをお願いします。じゃあ、綾野さんから

■綾野さん:
…突然のキラーパスですね(苦笑)。僕は“いつか、きっと”っていう言葉は好きじゃないんですが、今日来られなかった勝地くんも入れてもう1回演奏したいです。

■LiLiCo:
ありがとうございます。じゃあ次はムロさんで。

■ムロさん:
くっそー。絶対並び順に来ると思ったのに。恵介言える?やっぱ俺?まだ皆とは撮影で出会って1年ぐらいの付き合いなので、この次にこのメンバーと何かしたいなって思えるまで、“いつも、ずっと”みんなでいたいです。

■LiLiCo:
次は鈴木さんお願いします。

■鈴木さん:
この映画を観ると昔の恋人に会ったようなおセンチな気持ちになるんですよ。なんかちょっと切ないような。皆さんにとってもこの映画がそういう映画になって欲しいです。“いつまでもずっと”皆さんの心の中に残る映画になるといいです。

■ムロさん:
くっそー。なんかちょっと盗られた感があるなぁ。くやしいな(会場笑)。

■LiLiCo:
じゃあ次、小西さんお願いします。

■小出さん:
えーと、僕は…
(小出さんが自分と勘違いして話はじめ、キャストもお客さんも大爆笑)

■小出さん:
あれ、俺だと思った。“こ”って聞いて見切り発車しちゃった(笑)

■小西さん:
この作品を観た人にとって“いつか、きっと”この作品がいい思い出になると嬉しいです。今日はありがとうございました。

■LiLiCo:
ではこんどこそ小出さんお願いします。

■小出さん:
今日は緊張したけど楽しめました。3年前に旬くんに脚本を渡されて読んだ時、「今の彼のすべてが詰まっているな」と思いました。
撮影中も作品も小栗旬らしいと思います。こんな作品は二度とできません。

今の僕らにしか出来ないことをやったことが素晴らしいと思います。
贅沢ですよね。撮影中の彼の背中に突き動かされました。僕らも
「大変、大変」言ってましたが、たぶん彼が1番大変だったと思うんですよ。
でも、自分の大変さを見せないで。それが全部残るのが嬉しいです。
公開が19日なんで、(「17日だよ!!」という監督からの突っ込み)
えっ、17日?とにかく公開してからもよろしくお願いします。

■LiLiCo:
最後に小栗監督お願いします。

■小栗監督:
小出君、すごい良いコメントの中で公開日を間違えるとは(笑)。

今日は「シュアリー・サムデイ」を3バージョン聞きましたが、3曲が同じ「シュアリー・サムデイ」でも違う曲になっていて。

昔親戚のおじさんにした「“いつか、きっと”って、英語でなんて言うの?」ってう質問がこんな形になるとは思いませんでした。
色々な形で人の心に届くと思うので、トータス松本さん、菅野よう子さんには本当に感謝しています。

僕らの出来ることはやってきたと思うので、あとはお客さんにこの映画を育てて欲しいと思います。今日は素晴らしい時間を共有で来て嬉しいです。本当にありがとうございました。