長編コンペティション部門以外の各賞の受賞作は以下の通り。

●短編パルムドール
『バーキング・アイランド』セルジュ・アビディキアン監督(フランス)

●短編審査員賞
『バースィング・ミッキー』フリーダ・ケンプ監督(スウェーデン)
 審査員はカナダの監督アトム・エゴヤン(審査委員長)、仏女優エマニュエル・ドゥヴォス、ブラジルのカルロス・ディエゴス監督ら総勢5名。

●カメラドール(新人監督賞)
ミカエル・ロウ監督『うるう年』(メキシコ)
 メキシコ在住のオーストラリア人で、劇作家としても活動するミカエル・ロウ監督の長編デビュー作であり、“監督週間”部門の上映作品。
 過去のある出来事がトラウマになり、孤独な生活を続けている女性ラウラは、アルトゥーロと出会い、引きこもりの生活にピリオドを打つが…。メキシコ・シティを舞台にした情熱的なラブストーリー。審査員を務めたのはメキシコ出身の国際的人気スター、ガエル・ガルシア・ベルナル(審査委員長)とフランスの映画人4名。

●国際批評家連盟賞
『オン・ツアー』(コンペティション部門)/『エイドリアン・パル』(ある視点部門)/『ユー・アー・オール・マスターズ』(監督週間部門)

 また、高等技術院(CST)が技術者を対象にして選ぶ“バルカン賞”は、『ビューティフル』のレスリー・シャッツ(録音)が受賞。この他にも映画学校の学生作品を対象とするシネフォンダシオン部門では1位〜3位までの賞が決められたほか、全キリスト教協会が選ぶエキュメニック賞なども選出されている。
(記事構成:Y. KIKKA)