7月10日(土)夜、ユーロスペースにて山崎裕監督作品「トルソ」の初日舞台挨拶が行われました。登壇者は山崎裕監督、渡辺真起子、安藤サクラ、ARATA、音楽担当の松本章。

レイトショー公開ながら劇場であるユーロスペースは満席、大人の静かな熱気に包まれた。
今回、監督・脚本・撮影を手がけた山崎裕は、報道ドキュメンタリーと是枝裕和監督作品で永年カメラマンとして活躍しており、68歳(撮影時)にして本作が初監督となる。
映画監督として初めて壇上に上がった山崎監督は、「まさか満席になるとは思わなかった。こんなに沢山の方に来て頂き本当にありがとうございます」と感慨深げ。
主人公ヒロコを演じた渡辺真起子は、「この作品にはゼロから公開まで関わらせて頂いて、私にとってはとても大きな体験でした」と本作への関わりがとても濃く、密だったことを窺わせる。「撮影当時は何言ってんのよ!と監督に思うこともありましたけど(笑)」とも。
ヒロコの異父妹役を演じた安藤サクラは、「山崎さんのことが本当に大好きなんです」とラブコール。「渡辺さんや共演の皆さんには頼ってばかりでした」と話す。
また、自身の映画デビュー作である「ワンダフルライフ」(是枝監督)の撮影が山崎監督だったというARATAは、「デビュー当時の僕のことを知ってる山崎監督から10年後に声をかけて頂いたことは、嬉しくもあり怖くもあり。ご存知なだけにとても緊張しました」と話す。
そして最後に山崎監督から「この映画を皆さんで育ててやってください。そしてもしわからなかったら二度、三度と見にきてください」と締めくくった。

7月10日(土)ユーロスペースにて公開中
8月14日(土)名古屋シネマテーク 9月4日(土)シネ・リーブル梅田
10月16日(土) 京都みなみ会館ほか全国順次公開