6月20日(土)、日本発・アジア最大級の国際短篇映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」の「旅シヨーット!プロジェクト プログラムB」の上映と、各作品の監督Q&Aが行われた。

登壇したのは、『うつぐみの色』田野聖子監督、『おらえさけ』永澤愛生監督、『ハーネス(クローバー通りをこえて)』岡田久幸監督、『海の見える場所』小路紘史監督、『井の中の蛙』落合賢監督。

田野監督は「竹富島の皆さん、そして演技初挑戦だった出演者の皆さん、スタッフの皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。」、永澤監督は「一人だけアニメーションで不安な部分もあったのですが、楽しい映画祭を過ごさせて頂いてありがとうございます。」、岡田監督「盲導犬事業というのは、実はほとんどが寄付とボランティアによって成り立っています。この作品でその事を少しでも多くの人に知ってもらえれば嬉しいです。」、小路監督「会場に来ている3名の出演者の皆さんのお陰でこの作品ができました、どうもありがとうございます。」、落合監督「この作品は、沖縄から稚内まで三週間の旅をしながら撮ったものです。僕の父と祖母の為に作った作品なのですが、今日は会場に父が来てくれています。」と挨拶した。

以下、Q&A。
Q:「落合監督は、高校を卒業してからアメリカに留学してからずっと映画を撮られていたそうですが、日本国内や海外で今後映画監督を目指しつつもチャンスに恵まれない志望者に向けて、何かアドバイスをお願いします。」

落合監督:「この作品も、これまでの僕の作品も、基本的に自分の経験や友達の話をずっと膨らませていつか作品になっています。黒澤明監督も“創造とは記憶である”と言っていますが、本当に記憶の中から創造していくのが映画だと思います。毎日の人生をずっと記憶していくというのが映画の秘訣だと思います。」

Q:「永澤監督は、何故秋田県の方言を使ってアニメーションを作ろうと思ったのですか?」

永澤監督:「この作品は、大学の卒業制作として作ったもので、教授と相談しながら“自分らしいものを作ってはどうか”という事で、自分の地元である秋田のものにしました。
そして、方言を使ったのは、大学で“明日までにレポートをでかさなきゃ!”と言ったら誰にも通じなかった事が面白いかなと思い、通じない事を楽しく皆さんに伝えたいなと思い作品を制作しました。」

(池田祐里枝)