2010年6月18日(金)に劇場版“文学少女”の上映最終日にシネ・リーブル池袋にて、劇場映画ヒットの感謝をこめて舞台あいさつを行いました。
出演者は、劇場版“文学少女”のヒロイン天野遠子役の花澤香菜、多田俊介監督です。

——この劇場版“文学少女”という作品に今まで関わってきてどうでしたか。

花澤:関わらせていただいてよかったなというのが一番です。これからも遠子先輩を演じていければと思います。皆さんの応援次第なのでよろしくお願いします。

——劇場版、短編を演じられて好きなシーン、思い入れのあるシーンはありますか

花澤:いっぱいあります!
でもやっぱり最初の遠子と心葉が出会う木蓮のシーンは原作そのままで、その瞬間に涙が出てしまうような気持ちになります。

——監督はあの出会いのシーンにだいぶこだわったとお伺いしていますが。

監督:あそこはやはり原作のイメージ通りに魅せたいというのと、短編(メモワールⅠ)と直結する場面にしたいという気持ちがありました。

——花澤さんは“文学少女”絡みで岩手県の宮沢賢治記念館に行ったそうですね。

花澤:そうなんです!宮沢賢治づくしの一日でした。
行く前に勉強していかないと、と思ってちゃんと資料を読んで行きました。
行ったのですが・・・副館長にはかなわなかった!

でも知らない部分がたくさんあって、本当に行ってよかったです。
皆さんも『劇場版“文学少女”』を観たなら、行ってみるといいと思いますよ。

——長い期間この作品にかかわってこられて、今日で一区切りと思いますが
改めてどのような想いがありますか?

花澤:本当にさみしいです。
この作品に関わったことでいろいろな文学作品にも出会えましたし、
遠子先輩を演じることで、自分自身変わったなと思える部分もあるので、
本当にこの役に出会えて良かったなと思っています。

監督:花澤さんが思った通り以上!の芝居をしてくれて、心葉くんが慰められているシーンとか観るたびに、僕がグッときちゃうというか。満足度は非常に高かったです。

花澤:遠子先輩は私にとってすごくハードルの高い役だったんです。
この不思議な雰囲気は一体どうやったら出せるんだろうと、
いろいろと考えながら演じていました。

最後は恒例の「私がー!」「“文学少女”だー!」のコールで締めくくりました。