5月29日(土)丸の内ピカデリーにて映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の初日舞台挨拶が行われ、主演中井貴一はじめ、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、甲本雅裕、錦織良成監督、製作総指揮・阿部秀司らが登壇した。
大勢の観客を前に緊張した面持ちで、監督は「本日を迎えられた事を嬉しく思います。緊張しています!!。たくさんの映画がある中・・・映画『RAILWAYS』を選んで頂いて、本当に感謝しています。今日は初日です。いい映画を作りたいという思いで、何年も準備をしてスタッフ・キャストと共に、そして地元の皆さんと一緒に作った映画です。」と熱い思いを語ってくれた。
主演の中井さんは、「いつも映画の初日は、緊張と不安などが右往左往していまして、意外と前日眠れなかったりするのですが、私は昨日アメリカから戻って参りまして、時差があるのかおかげでぐっすり寝ました!時差がまだ残っているのか、なんとなくぼわっとした情けない状態でやらせて頂いてます。」と告白。観客の笑いを取っていた。改めて「本作はCGは一切使っておらず、人間の力だけで撮りました。私が運転している所も一切CGは使っておりません。ただどうやって撮影したかは内緒です・・・今日映画が公開し、いつも私は映画が公開されてから、自分でお金を払って、映画館に足を運ぶのが習慣なんですけれども、やっと自分で映画が見れるのだと感慨深く思っています。」とふりかえっていた。

本作において、自分らしく生きる事をあきらめなかった主人公の生き方をしっかり支えたのが、他でもない”家族”。そして舞台挨拶では、本作と絡めて、映画を通じて、自分自身が改めて感じた”家族への思い”を駅の伝言板をイメージしたボードに書いてもらい、読み上げる場面も。
家族への思いを書くはずなのだが、阿部さんは”10時には帰ります。”と書き、一同大爆笑。中井さんも「家族への”思い”ですからね!!。」とひとツッコミ。しかし阿部さんは「そりゃあ家族への思いですよ。”10時には帰りますからね”という事です。」とひらきなおってしまうのであった。阿部さんとは真逆に、中井さんは”心の目を大切に”と書き、この事について中井さんは、「妻と実家の家族に、目に見える物ばかりに執着してしまうのが多いと思うんですけど、もっと心の目で見る事を大切にして生きていこうよ。という事です。」と語ってくれたのであった。高島さんは”家族の幸せは、私の幸せだー”と書き、「この映画で色々考え、私が一番感じた事なので・・・なんかつっこんでください!。」と真摯に聞くキャストにお茶目な部分を見せてしまうのであった。
この伝言ボードは、6月末までの予定で劇場のロビーに設置されるようなので、訪れた際に是非拝見してみては??。

中盤には、主人公と同じように電車の運転手になる夢に、まさに挑戦している人達が紹介される一幕が。中井さんから「本当に大変だと思いますが、お客様の安全を!僕は撮影中一畑電鉄に乗せてもらったんですけど、電車というのは、レールの上を走る物ですから、決まってない所を走る車とかより、簡単なイメージを持っていたのですが、ものすごい恐怖感がある事に気づきました。踏切も100%飛び出してくるか分からないですし、死の目線で見ると確実に、世界が違うように見えていくものだと思います。頑張って下さい。」と熱いエールを送っていた。

最後に、中井さんから「やはり映画というのは、お客様に見て頂いて、完成する物です。我々製作陣が、どんなに一生懸命頑張ろうとどんなに努力をしようと、本当にお客様に見て頂いて、一級の作品になると思っています。ぜひ2度3度見て頂いたら幸せです。ご近所の方に面白いと思われた方は、是非お声をかけて頂いたら幸いだと思っています。」とファンにむけてメッセージを残し、締めくくった。

映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は5月29日より全国で公開中