5月22日(土)新宿ピカデリーにて映画『パーマネント野ばら』の初日舞台挨拶が行われ、主演の菅野美穂さんはじめ、小池栄子さん、池脇千鶴さん、宇崎竜童さん、夏木マリさん、江口洋介さん、畠山紬(子役)さん、吉田大八監督ら、豪華キャストが登壇した。
8年ぶりの主演作となる菅野さん。朝早くから集まったファンから「管ちゃん〜!!。」と飛び交う声援に「ありがとうございます!!。」と気丈に答えながらも、しまいには「時間がないんです〜・・・すみません。」と答え、「こんな朝早くから、たくさんの人達に集まっていただいて嬉しく思います。」と喜びを語ってくれた。

原作は、映画『女の子ものがたり』や『いけちゃんと僕』でおなじみの、西原理恵子さん。”大人の女性の恋心”をテーマに描かれた原作は、多くの共感を得て、絶大なる支持をも得ている。原作のイメージを崩さない見事なキャスティングについて監督は、「原作がすごく強烈な漫画なので、漫画に負けないように、むしろ”勝つ”ぐらいの人に集まってもらわないと映画にならないかなと思い、そこに命をかけて・・・奇跡のような集まり方が実現しました。全員が集まるのが初めてなので、僕も改めて圧倒されましたね。」と語ってくれた。

個性的なキャラクターが本作に登場する中、菅野さんは皆とは真逆の抑えた演技が中心の女性の役に「本当に素敵なキャストの皆達と共演できて、すごく幸せでしたし、演技の中では、お店でのかけあいのシーンで入りたかったと思う部分もありました。現場はすごく楽しかったです。」と話してくれた。

フィリピンパブのママ・みっちゃんを演じた小池さんは、みっちゃんを意識した衣装を着てくる念の入れよう。みっちゃんは、心は繊細なのだが反面、見た目や行動は派手な事から、演じる上で迫力あるシーンを演じる時は、「やはりとらのすけさん(旦那さん役)ともみあうシーンはなかなか監督からOKが出ず、厳しかったですね・・・何度もやりましたよ〜。そこ見物ですね。」と教えてくれた。

小池さんとは逆に畠山さんは、大変だった事について聞かれると、どうやら特になかったようで、「楽しかったのが宿毛の料理が美味しくて、海もきれいで、宿毛の人も優しく、菅野さんや皆さんも優しくしてくれてとても楽しかったです。」と大人顔負けなコメントに観客からあたたかい拍手がわき起こっていた。

そして女性から見ると魅力的な役を演じた江口さんは、「(菅野さん演じる)なおこの思いを寄せている恋人という事で、監督からも”理想の男で!!”と注文が出てしまったりしましてね・・・。」と本人も動揺してしまったようだが、「デートシーン含めて楽しくやらせてもらいました。」と話してくれた。司会者から「江口さんかっこよかったですよね??。」と菅野さんに聞くと、「本当に!!素敵で、現場で栄子ちゃんと、”江口さんかっこいいよねー”って話してたら上から水が落ちてきたりして、ばちがあたったんですかね??。」という菅野さんに観客は大爆笑。

最後に菅野さんからは、「これから見ていただくお客さんには、映画の世界に浸って頂けたらなと思います。はちゃめちゃながらも、一生懸命に生きている女の人達の・・・大部分は恋といいますか、はちゃめちゃに生きていても優しさと悲しさが同時にあり、映画館から出て行かれる時は、きっと優しい気持ちになれるんじゃないかと思っています。どうぞ楽しんでいって下さい。」と紹介してくれた。

映画『パーマネント野ばら』は5月22日(土)より新宿ピカデリー、シネセゾン渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー