仲代達也約9年ぶりの主演!!映画『春との旅』プレミア試写会
5月11日、千代田区のよみうりホールにて、映画『春との旅』のプレミア試写会が行われ、主演の仲代達也、徳永えり、そして監督の小林政広が登壇した。
本作が約9年ぶりの主演作になるということもあり仲代は、「60年もの長い俳優生活で、こんな映画に出会えて幸せです。」と冒頭の挨拶で語った。
本作品のシナリオも手掛けた監督の小林は、詰めかけた1,100人もの観客に「昨年の12月から試写会をやってますが、今日もこんなに多くのお客さんに来てもらったんですが、公開の前にこんなにタダで見せてもいいのかなと思っていましたが、今日でその心配も終りです(笑)」と本音ポロリ。会場を沸かせた。
忠男という非情で、頑固で、甘えたがりの役を演じた仲代は、「シナリオをそのままやっただけ。77歳になるんですが、等身大の役で良かったと思います。ただ私はこんなに頑固ではありませんが。」と笑顔を見せた。
俳優キャリアを輝かしい作品の数々が物語るように、芸能界の第一線で活躍してきた仲代だが、その秘訣を尋ねられると、「ただよく生きてるなと思います。(笑)俳優はただ待つ立場。小林監督は天才です。徳永さんは年も離れ、孫以下ですが、一人の素晴らしい女優が生まれました。“スター誕生”です。」と周りを尊敬する姿勢こそが、その秘訣だと感じさせた。その大御所からの言葉に徳永は「大先輩と仕事をさせて頂いて、皆さんが先生みたいな感じで。(この作品は)毎回学び、吸収する旅でした。良い経験をさせて頂きました。」と恐縮しきりだった。
また舞台挨拶の途中、5月9日に22歳の誕生日を迎えた徳永に対して仲代が花束を贈るサプライズが用意され、会場は祝福ムードに。「初志を貫いて、その辺の薄っぺらな女優にならないよう、一級を目指してください。おめでとうございます。」との仲代の言葉に、「ビックリしました!まだたかだか22年しか生きていないですが、これから引き出しを増やして仲代さんみたいな役者になりたいです。ありがとうございます。」と今後の抱負を口にした。
イベントの最後には映画の大ヒットを祈願して鏡割りが行われ、「私は完成してから3回観ましたが、テーマ音楽を聴いただけで泣いてしまいます。みなさんもうんと泣いて行って下さい。」と仲代が締めると、会場は大きな拍手に包まれた。
映画『春との旅』は、5月22日(土)より新宿バルト9丸の内TOEI②ほか全国ロードショー!!
(Report:森根隆之)