2001年の「日本におけるイタリア年」をきっかけに始まったイタリア映画祭は、多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例の映画祭に成長致しました。お陰さまで10回という節目を迎えることとなり、今回は大阪でも2日間開催されます。作品ラインナップは2008年以降に製作された新作12本と、過去の上映作品の中からの特別上映2作品で、本年も最新のイタリア映画をお楽しみ頂ける極上のラインナップになっております。
ゲストに、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され高い評価を受けた『勝利を』の巨匠マルコ・ベロッキオ監督を始め、イタリア映画界を代表する監督7名の他、セールス会社、同行取材陣など20名近いゲストが来日し、開会式を行ないました。

■日程■ 4/28(水)開演18:30〜19:00終演(ゲスト全員登壇)
■会場■ 有楽町朝日ホール (東京都千代田区有楽町2−5−1マリオン11階)
■登壇者■マルコ・ベロッキオ(『勝利を』監督)、ジュゼッペ・ピッチョーニ(『ジュリアは夕べに出かけない』監督)、
ジュゼッペ・カポトンディ(『重なりあう時』監督)、ジョルジョ・ディリッティ(『やがて来たる者』監督)、
ダヴィデ・フェラーリオ(『それもこれもユダのせい』監督)、ルカ・ルチーニ(『ただ、ひとりの父親』監督)、
スザンナ・ニッキャレッリ(『コズモナウタ——宇宙飛行士』監督)

—来日ゲストを代表してマルコ・ベロッキオ監督からまず一言ご挨拶。
マルコ・ベロッキオ監督:今回この場に立つことが出来て、とてもうれしく思っております。来日したのは初めてで、24時間前に到着したばかりです。日本の文化や文明はとても複雑なので、どのくらい理解できるのか心配ですが、少しでも(日本について)理解できるように務めていきたいと思います。今日はありがとうございました。

—開会式終了後に上映された『コズモナウタ−宇宙飛行士』の監督で今回の来日ゲストで唯一の女性監督スザンナ・ニッキャレッリ監督からの挨拶。
スザンナ・ニッキャレッリ監督:日本に来たのは初めてで、この場に来ることが出来てとても光栄に思っています。私の作品は1960年代初めの宇宙開発が盛んだった頃をテーマにしているのですが、みなさんがこの作品をご覧になって、どのように思われるのか好奇心でいっぱいです。本作は私にとって初めての長編作品ですので、このように日本で紹介されることをとてもうれしく思っています。