4月10日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町にて初日舞台挨拶が行われ、金子昇・田中健・高橋ひとみ・森本タロー(元ザ・タイガース)・住吉晃典・亀田幸則監督らが登壇した。

本作は1年前に起こったビートルズの名盤レコード盗難事件を軸に、記憶と真実が錯綜しながら絡み合っていく14人を描いたミステリー仕立ての心理劇。

主演の金子さんは、”探偵役”と聞いて「真っ先に浮かんだのが、古畑任三郎と刑事コロンボでした。台本読んでいったら全く違っていましたが・・・僕なりに作っていけばいいかなと感じました。」と語ってくれた。家族も応援していたかと思いきや、奥さんはご主人よりも・・・ジュード・ロウ。お子さんは、名探偵コナンにあつい視線がいっているようで・・・そんな状況でも「大人が楽しめる映画となっています。同じ謎解きをしながら、もう一方では”大人の密室群像劇”となっていますので、”会話劇”の部分も楽しくなっていますので、楽しんでいって下さい。」と本作をアピールする金子さんであった。
田中さんは「とにかく長いワンカットでいくんですよ!!だから謎解きをする金子さんがかわいそうでしたよ。」と訴える横で金子さんも「7ページ分ぐらい=15分ぐらいしてましたよね!!・・・でもこれは監督の狙いだったんですよね??。」と。すかさず監督は、「こういう群像劇を撮るには徹底して稽古をやってからその通りにするか、一発勝負にかけるか・・・時間の都合上後者をとりました。役者の方には、大変な思いをさせてしまいました。この場を借りて謝ります。」と言いながらも観客から笑いをとっていった。
現場での思い出について聞かれると監督は「順撮り (物語の進行に沿って撮影していくこと) で、・・・極力演出はしませんでした。」と明かし「役者の動きをどう撮るか。その場で起こった出来事をそのままで撮りました。すべて役者さん達が自分達で考えて動かれたものです。」と話してくれた。

映画『苦い蜜〜消えたレコード〜』はヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー