国際的に高い評価を受けてきた諏訪敦彦(すわのぶひろ)、そしてフランスの名優であり本作が初監督作品となるイポリット・ジラルドが、5年に及ぶ親交を経て、共同監督として完成させた映画『ユキとニナ』(恵比寿ガーデンシネマ他全国順次公開中)。

2009年のカンヌ国際映画祭でも絶賛された本作が、現在開催中のベルリン国際映画祭<ジェネレーションKプラス部門>に正式出品致しました。
ジェネレーション部門は、児童・青少年向けのカテゴリーとなり、“Kプラス部門”と“14プラス部門”の2つから構成されます。
“Kプラス部門”では、4歳以上を対象とし、11人の子供達が偏見のない自由な視点で審査し、最優秀賞(クリスタル・ベア賞)を選出します。
『ユキとニナ』は13日(土)午後、初回の上映に合わせて、舞台挨拶・子供達によるQ&Aが行われましたのでご報告致します。

実施日:2月13日(土)15:30〜(現地時間)
場所:ZOO Palast1
登壇者:ノエ・サンピ(主演ユキ役)、アリエル・ムーテル(主演ニナ役)、
    諏訪敦彦監督、イポリット・ジラルド監督
    
上映は1200席の会場が満席となり、その内の2/3が子供、8歳から大人まで、沢山の観客に絶賛されました。
上映後のQ&Aでは観客の子供達が大勢舞台を囲み、舞台に乗り出して質問をするなど、非常に前向きで熱心なものでした。

子供達:「(諏訪監督に)何を考えて、この映画を作りましたか?」

諏訪監督:「いろんなことを考えて、特に、自分が子供の頃を思い出し
      ながら作りました。」

子供達:「(ノエ・サンピ<ユキ役>に)フランスと日本はとても遠いですよね。
     独りぼっちで、フランスの森から日本の森へ行くのは怖くなかったですか?」

ノエ・サンピ:「森の中での撮影は大変だったけど、本当は周りに監督やスタッフの人

        がいて皆一緒だから怖くはありませんでした。」

諏訪監督:「フランスから日本という遠く離れた場所へ、監督、キャスト、スタッフ
      皆で一緒に旅をして作った映画です。」

終映後のロビーでも、ノエ・サンピ(ユキ役)、アリエル・ムーテル(ニナ役)
にサインを求める子供達の行列が続き、騒然となりました。