鹿児島カップ火山めぐりヨットレースに参加する高校生たちの冒険を、
レースの面白さとともに爽やかに描く興奮と感動の青春ヨット・ムービー『海の金魚』。
主演は第32回ホリプロタレントスカウトキャラバン出身で現在mixiのTV CMに出演中の入来茉里と、セブンティーン専属モデルで『ジャージの二人』などの田中あさみ。
3人の男子チームメイトを『銀色の雨』の賀来賢人、『大洗にも星はふるなり』の白石隼也、『蟹工船』の柄本時生という人気実力ともに急上昇中の若手俳優たちが演じています。さらに近年数多くのCMに出演し、『死刑台のエレベーター』など主演映画も目白押しの吉瀬美智子、『チェスト!』に続いての雑賀監督作への出演となる高(はしごだか)嶋政宏、芳本美代子のベテランが脇を固め、人気コメディアンの小島よしおも演技を披露しています。

 3月31日、東京・有楽町朝日ホールで完成披露試写会が行なわれ、出演者の入来茉里、田中あさみ、賀来賢人、白石隼也、柄本時生、吉瀬美智子、高(はしごだか)嶋政宏、芳本美代子、小島よしお、宮下純一、雑賀俊郎監督が舞台挨拶を行ないました。

 本作を手掛けた経緯について、監督は「2年前にこのヨットレースのDVDを見たとき、大人に交じって1組だけ高校生のチームが参加していて、決して強くはないけど、純粋に闘う姿に感動しました」と振り返り、「撮影前の練習では、入来、賀来、白石は船酔いで顔が真っ青になっていたり、田中は途中で知恵熱を出したりと大変でした。柄本は最後まで飄々としてましたね(笑)」と明かしました。
 こうして過酷なトレーニングを積んだ高校生役の5人には自然とチームワークが生まれ、撮影中にはみんなで白石の誕生日をサプライズで祝ったそう。入来は「普通にお祝いするのだとちょっと物足りないので、みんなで白石君の部屋に隠れて、ドアが開いた瞬間に彼の顔面にパイを投げました」。賀来は「今の若者の悩みや葛藤をリアルに描いた作品。共感できる部分もたくさんあります」と作品の出来に自信を見せていました。

 一方、高校生たちを見守る大人たちを演じたキャスト陣も登壇。女性ヨットレーサーを演じた吉瀬は「普段はコワい役を演じることが多いんですが(笑)、今回は長靴をはいたりして、まったく違う自分に挑戦してみました」とニコニコ。出演シーンわずか5シーンという小島は「映画の舞台は鹿児島ですが、僕は沖縄県出身で…」と切り出すと、観客から「関係ねえ」とまさかの前振りが! すかさず持ちネタの“そんなの関係ねえ!”を披露し、最後は「映画を見ないと何の意味もない!」と新ギャグで締めくくっていました。

また、舞台挨拶前には、期待の新人、吉田山田が主題歌「涙の海」の生ライブを披露。
さらに舞台挨拶の模様を、雑賀監督がtwitter上でつぶやくという試みも行なわれました。