濃霧により羽田空港でのゲストを乗せるはずのツアー便が3時間以上就航せず、夕張でのオープニングにゲストが誰も到着しないのでは?という事態に襲われた「ゆうばり2010」! なんとか新千歳空港に着いた頃には、ゲスト陣が乗車するはずだった映画祭専用列車の出発時間はすっかり過ぎ、残念ながら毎年恒例となっている列車での歓迎セレモニーは中止に。しかしそれならばとオープニング会場であるアディーレ会館前に大勢の観客や市民のみなさんが集合し、仮装やホットミルク、揚げイもなどともにスタンバイし、急いでオープニングに駆けつけたゲストたちを熱烈歓迎するというサプライズで迎えました。その温かい歓迎にゲストたちも大感動!

怒涛のままはじまったゆうばり映画祭開催20回目のオープニングセレモニー。この日来場者の数はなんと720名!通路までぎっしりと埋まる、熱気むんむんの会場。地元の方の三味線と尺八の力強い演奏でスタートし、のべ300名近い上映作品ゲスト陣たちが一挙に紹介される様は圧巻。今年もようやくこの日が無事訪れた!ゲストたちの紹介を前に一同がそのお祝いムードに染まった。

◆藤倉肇名誉大会長
「おかえりなさい!今年はゆうばり映画祭が20回を迎える節目の年です。炭鉱の町として栄えた夕張も、財政破綻を経験し、一時は映画祭も終了となりましたが、市民のみなさんからの「映画祭をなくしてはいけない!」という多くの声、映画祭を支え続けてくれている協賛各社の皆様、尽力してくれているスタッフ、そして多くのボランティアスタッフのおかげで20回を迎えることができました。現在立て直しを図っている夕張の状況は大変厳しいですが、みんなが夢と希望を持って力を合わせれば何とかなるということを、この映画祭から学びました。これを市政に活かし、夕張を建て直したいと思います。これからの5日間を楽しんでください!」

◆石橋凌審査員
「こんばんは!温かい歓迎をありがとうございます。今日は飛行機が飛ばなくて3時間待って危うく沖縄に行くところでした(笑)。個人的に夕張は30年ぶりです。この夕張で色々な映画と出会うのを楽しみにしています。」

◆澤田宏一実行委員長
「みなさまようこそ夕張へ。そしておかえりなさい。今年のテーマである「行こうや、ゆうばり」は、夕張に行こうかどうか迷っている高倉健さんの背中を後押しする象徴的な『幸福の黄色いハンカチ』のセリフからとった大切なものです。夕張から幸せを発信する意味は大きいと思います。みなさん、たくさんの幸せを持って帰ってください! 」

オープニング作品『シュアリー・サムデイ』からは豪華なゲスト陣が集結!
「シュアリー・サムデイ」舞台挨拶
◆小出恵介
「僕はおととしの『僕の彼女はサイボーグ』で夕張に来たことがあり、懐かしいです。昨年の夏に撮影したこの作品は突っ走った感じで、この映画祭の勢いをかいつまんだ感じです。 」
◆勝地涼
「ゆうばり映画祭には初参加ですが、周りから温かい映画祭だと聞いていた以上に温かく迎えていただき感激しています。この作品は“That’s 青春映画”です。」
◆鈴木亮平
「夕張も北海道も初めてです。それなのにノースリーブを着るとは思いませんでした。みんなでこの衣装を着るというのは監督のアイデアです!勘違い甚だしい衣装ですが、この感じは映画にあっていると思います。同年代の監督、役者、そして監督のセンスや思いが詰まった勢いのある作品です。」
◆ムロツヨシ
「はじめまして、ムロツヨシです。カタカナ5文字のムロツヨシです。名前だけも覚えていってください!勝地も言いましたが、まさに“That’s 青春映画”です。それなのに1人だけ年齢が上の人間が混じってます。それは僕ですが(笑)。それは気にせず楽しんでください。」
◆綾野剛
「寒空の中ありがとうございます。夕張も北海道も初めてですが、この暖かさに包まれて幸せです。」
◆小西真奈美
「鈴木さんに負けないくらい露出のあるワンショルダーの衣装で、寒いかと思って最初はひるみましたが、みなさんの温かい歓迎で心も体も熱いくらいになりました。」
◆小栗旬監督
「ただいま!(全員の衣装を指して)こんな映画を作りました。今の自分を全部詰め込んだ映画です。ちょうどお腹の空く時間ですが、お腹がいっぱいになる作品だと思いますのでお腹いっぱいにしてください!」
◆山本又一朗プロデューサー
「映画祭には3年連続で呼んでいただき、映画祭の温かさは十分に知っています。 この感動を一緒にきたこいつらにも教えてやってください!」

■上映後、ホテルシューパロにて行なわれたオープニングパーティの様子はこちらからご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/recorded/4994563