1月14日(木)、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」にて、映画『Dr.パルナサスの鏡』のスペシャルカーペットイベント&来日ゲストによる舞台挨拶付きジャパンプレミアを行いました。

レッドカーペットには鏡をモチーフにしたゲートが用意され、仮面を被った美女たちがドラァグクイーンにエスコートされながら登場。仮面を取ると、西川史子さん、モデルのえれなさんら、豪華ゲストが顔が次々と明らかになるという演出も。

■ゲスト舞台挨拶付きプレミア上映】

□ゲスト:テリー・ギリアム監督、リリー・コール、爆笑問題(太田光さん、田中裕二さん)

テリー・ギリアム監督:(日本語で)こんばんは、テリー・ギリアムです。日本に来れて本当に嬉しいです。日本の観客の皆さんはいつも私の作品を歓迎してくれます。観ていただいた皆さんの期待に応えられていたら嬉しいです。

リリー・コールさん:(日本語で)こんばんは。今日はとても嬉しいです。日本が大好きで何度か来たことがありますが、今回の来日を楽しみにしていました。

司会:亡くなってしまったヒース・レジャーさんとの思い出を教えてください。

テリー・ギリアム監督:ヒースと仕事が出来てたことは本当にラッキーだった。人間として面白く、ハンサムだし、身長も高い。恐れを知らずに役にのめり込み、ふざけたことをしても演じている役に重みがあった。今日この映画を観て、皆さんもヒースへ思いを馳せてほしい。

リリー:ヒースとの思い出は監督に全部言われてしまったわ(笑)。私にとってもヒースは特別な人。彼と出会えて幸福でした。

テリー・ギリアム監督:ヒースがこの映画が未完成のまま亡くなったとき、どうしたらいいかわからなくなった。でもヒースのために完成させようと思った。ヒースの代役を買って出てくれた3人は、いずれも突出した才能を持つ俳優たちです。出演料も受け取らなかった。映画史に残る素晴らしい俳優たちだと思う。

※ここで今日のイベントのために、ジョニー・デップさんから会場に届いた手紙をリリー・コールさんが代読。

テリー・ギリアム監督:この手紙には思わず言葉が詰まってしまいますが…、ジョニーは本当に素晴らしい人です。ヒースの代役として3人の出演が決まった時、うまく行くか分からず不安な部分もありました。この手紙を読んで改めて安心しました。今日はよく眠れそうです。

※そして、テリー・ギリアム監督作品の大ファンである爆笑問題のお二人が登場!大の仲良しである爆笑問題のお二人とギリアム監督がじゃれ合い、ボケの応酬をしながら、舞台挨拶が続きます。
司会:映画を観た感想は?

太田さん:テリー・ギリアム監督は、まさに鬼才ですから!映画はまるで夢のようで、ギリアム監督の頭の中をそのまま覗き込んだような作品です。そしてリリー・コールさんは、僕がモデルをしていたころ同じ事務所だったんですよ。見てください。脚の長さが田中の身長と一緒!

田中さん:リリーさんは、映画ではまるで妖精のような存在なんです。実際会ってみるととても大人っぽい部分もありますね。この作品は最初のカットから引き込まれてしまいます。そして最後には感動してしまいますね。

司会:映画監督デビューが決定した太田さんにギリアム監督からアドバイスをください。

ギリアム監督:まず現場に朝早く行って掃除から始めることが大切だよ!

太田さん:俺はいまさらそんな低い位置から始めたくないよ!!

ギリアム監督:私はシリアスな映画を作る監督だし、芸人と一緒にされたくない!!

太田さん:『アバター』に勝ってから言いやがれ!!

ギリアム監督:なんて事を!!今日はみんなこの映画の応援に来てるんだよ!!

司会:最後に監督からメッセージを。

ギリアム監督:ありがとう。映画が上映される2時間のあいだ童心に帰ってください。私の世界を楽しんでください。僕を信じてください。