『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』などで知られる天才脚本家チャーリー・カウフマン初監督作品として熱い注目を集めていた『脳内ニューヨーク』が、ついに11月14日より全国公開となりました。

これを記念して、東京・渋谷のシネマライズにて、“カウフマンナイト”と題した、オールナイト上映を行いましたが、その上映スタート前に、『脳内ニューヨーク』主人公のダメ男、ケイデンを彷彿とさせる、“芸能界妄想男子代表”ふかわりょうが登壇、トークイベントを行いました!

先日、ふかわさんプロデュースのイベント「ふかわりょうのたいせつな話」の会場が<全館停電>となる奇跡!?のハプニングが発生し、話題となりましたが、今回もそんなふかわさんによる、ダメ男(?)トークが炸裂しつつも、『脳内ニューヨーク』を含めたチャーリー・カウフマン関連作について熱く語っていただきました!

【ふかわりょうさんコメント】

今日はお越し頂いてありがとうございます。この3作品のオールナイトに参加するなんて、みなさん凄いですね! 完全に胃もたれすると思いますが、楽しんでください(会場笑)。

(チャーリー・カウフマン監督のこれまでの脚本作品に関して)

『マルコヴィッチの穴』をはじめ、彼の作品の現実と非現実の世界の描き方はとても興味深いです。この現実と非現実というテーマは、お笑い・コントの世界にも通じるところが沢山あると思うんです。

(カウフマン監督と本作の主人公ケイデンの関係性について)

最近、「アーガイルの憂鬱」というDVDを発売したんですが、その中で「フルカワトオル」という人間を演じていまして、彼はほとんど自分なんです。でもちょっと違う。2ミリ程度かな。

(MCより「確かに。「フルカワトオル」は別人ですが、ふかわさんを斜めの視点から笑い物にして見せている感じがしました(笑)」)

その感じは、チャーリー・カウフマンも、『脳内ニューヨーク』の主人公ケイデンを、自分に重ねて笑い者にしている所と似てると思ったんですよね。

一足早く『脳内ニューヨーク』を観せてもらいましたが、まるで氷河のようにクールに冷酷にストーリーは進んでいきます。なのに、最後には冷たい氷河時代が溶けるような温かさ・ぬくもりを感じました。

この映画は決して簡単な映画ではありませんが、“難解”という言葉ほどの褒め言葉はないと思います。分からないのに楽しめるなんてことは滅多にないと思います!

本日のオールナイト上映の最後が『脳内ニューヨーク』だと聞きましたが、きっと今までに味わったことのない朝が待ってると思います(笑)。きっとみなさん、もう1回見たくなりますよ!