11月8日、『アフロサムライ:レザレクション』(シネマライズにて12月公開)の特別試写会と、木崎文智監督によるトークショーが木崎監督の出身校「東京アニメーター学院」にて行われました。
特別試写会では日本で初めて一般の方に向けて、『アフロサムライ:レザレクション』本編の冒頭30分が公開され、アニメーターを目指す生徒さん達を含めた、来場者たちを沸かせていました。その後、監督によるトークショーが行われ、本作制作の苦労話や、今回声優を務めているハリウッド俳優のことまで、生徒さん達からの質問にも答えつつ、ざっくばらんにお話しして頂きました。

日時:11月8日(日)
会場:東京アニメーター学院
登壇者:木崎文智監督

『アフロサムライ:レザレクション』 木?監督トークショー at 東京アニメーター学院
司会(学院の学生さん):すごいかっこよかったです。こういう作品はどうやって作るんですか?
木?監督:僕はもともとアニメーターなので、今回監督として参加しましたが、基本作画目線に立った演出をしています。内容はハードなのですが、楽しんで作ることを大事にしています。

司会:本作は日本史上初のエミー賞アニメーション作品賞ノミネート、美術監督賞受賞という快挙を成し遂げていますが、受賞式会場の雰囲気はいかがでしたか。
監督:「24」や「LOST」がノミネートされている中、本作がノミネートされたっていうのは、すごいことだなと感じました。こういう賞があるからこそ、アメリカの映像業界はそこを目指してクオリティーの高いものを作り、どんどん新しいものができてきていると思うので、日本にもこういう賞が、あればいいのにと思いました。そしたら、もっと本作のような尖がった作品が作れたり、チャレンジできるんじゃないかと思います。

司会:主演のサミュエル・L・ジャクソンさんのご本人の印象や演技はいかがでしたか?
監督:ハリウッドスターでしたね〜。たくさんスラングを使って独特の言い回しをしていて、アメリカ人が聞くとすごいクールで面白いと感じるような演技をしてくれました。

来場者からの質問:今回は結城信輝さんや後藤圭二さんなど、たくさんの著名なアニメーターさんが参加しておられますが、どう皆を束ねてうまくチームワークをとったのですか?
監督:そういう方々にやってもらう場合は、こちらの期待以上のものがあがってくるのはわかっているので、基本的にお任せするというスタンスをとっています。押さえつけるのではなく、いかにモチベーションを上げてもらうかという点を重視しています。

司会:最後にこの学院の生徒を含め、アニメーターを目指す方々にメッセージをお願いします。
監督:僕も20年この業界にいて、15年間アニメーターをやっていますが、10人いて残るのは2〜3人なんですね。その中、絶対一流になるんだ、ああいう人になりたいというような目標意識を持って継続することが大事だと思います。そしたらいいことがあるよと伝えたいです。みなさんがんばって下さい!