時代と世代を超えて、多くの人々を魅了してきた『時をかける少女』。
SF短編小説として生み出されてから45年間に渡って幾度となく映像化・映画化されている名作が、「原作発表当時の感動を今の世代にも伝えたい!」という製作陣の想いが実を結び、今、新たな物語として生まれ変わり、誕生しました!
そして本日、本作の完成披露試写会が東京・汐留のFS汐留ホールにて行われ、主演の仲 里依紗、中尾明慶、谷口正晃監督が作品の魅力をアピールしました。

■映画『時をかける少女』完成披露試写会舞台挨拶概要

日時:11月11日(水) 18:30〜18:50
会場:スペースFS汐留(港区東新橋1-1-16)
登壇者:仲 里依紗、中尾明慶、谷口正晃(監督)

【舞台挨拶】

仲 里依紗(芳山あかり役):
「2010年版の『時をかける少女』は、まったく別物です。アニメ版もとても思い入れの深い作品だったので、『いつかまた「時をかける少女」に関わる仕事をしたい』と思っていました。だから今回はプレッシャーがありましたが、一生懸命やるしかないと思って頑張りました」

中尾明慶(溝呂木涼太役):
「僕自身、映画で演じた涼太と同じで古臭い人間かもしれません。僕も純朴ですし(笑)。さっきニュースで『人間はアナログな生き物』ということをおっしゃっていた方がいたんですが、いい言葉だなと思いましたし、この映画にもつながると思いました。自分が生まれていない時代の役を演じるので色々な挑戦がありました」

Q:1983年版『時をかける少女』の大林宣彦監督も映画をご覧になったそうですが、どんな反応でしたか?

谷口正晃監督:
「試写室の外でドキドキしながら待っていたのですが、出てきて第一声で『素晴らしいね』と、とても喜んで下さいました。中でも役者を褒めてもらえたのが嬉しかったですね。仲さんの繊細な芝居を絶賛してくれました」

Q:1970年代の風景やファッションはどうでしたか?

仲:
「ファッションや髪型とか街の風景が、すごくオシャレだと思いました。今、前髪パッツンやボブカットが流行っているので、『時代は回ってるんだなぁ』と思いましたね」

中尾:
「自分の父親に、当時本当に長髪の男がいたのかどうかなどを教えてもらいました。でも吉田拓郎さんや松田優作さんが実際にロン毛だったんですよね。『格好いいなぁ』と思いましたが、僕の70年代のファッションも予想以上に似合ってたと思います(笑)」

仲:
「(明石家)さんまさんみたいだったよね」

中尾:
「しつこいよー!でも、確かに若い時のさんまさんに似てるんですよね(会場笑)。さんまさんが見たら、きっとそう言うと思います」

Q:中尾さん、仲さんとの共演はどうでしたか?

中尾:
「僕も仲さんも人見知りですし、僕はずーっと男ばかりで野球(『ROOKIES』)をしていたので、撮影が始まってしばらくは必要最低限の会話しかしなかったんですが、それが逆に芝居に反映されていて良かったなと思いました。今は仲良くなれたんですけどね」

Q:監督、2人の芝居はどうでしたか?

谷口監督:
「ふだんこうして話していると、まだあどけない感じがするんですけど、2人とも小手先の芝居をしないで、役を深く受け止めて、本当によく頑張ってくれました。現場で演出していて、何度も泣かされました」

Q:最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

仲:
「2010年版の『時をかける少女』は、今までのファンの人たちに、また新たに好きになってもらえる作品だと思います。すごく素敵な作品に仕上がっているので、自分も時をかける気分になって、私が演じたあかりと一緒に時をかけてもらえたら嬉しいです。夢のある作品なので、ぜひよろしくお願いします」

中尾:
「どんな時代でも変わらないのは人と人の絆だと思います。僕と同世代の人たちに『仲間を大事にしてほしい』というメッセージをぶつけたくて、思いを込めて演じました」

谷口監督:
「100人を超えるスタッフ・キャストが心を込めて作った作品です。映画に取り憑かれた人間たちが隅々まで丁寧に作った作品です。デコレーションした大作にも負けない作品だと思いますので、ぜひよろしくお願いします」

以上。

2010年3月、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、
シネカノン有楽町1丁目ほか全国ロードショー