新しい映画の流れを提案する映画祭として、今年で10年目を迎える”東京フィルメックス映画祭”。2006年より丸の内カフェにて、多くのゲストをお迎えしてトークイベントを開催してきた。今年も開催。
11月4日の第2回目には、海外でも大変人気で、脚本・絵コンテなど全てオリジナルで手掛ける事から現場でも人気な映画監督SABUさんが登場した。聞き手には、東京フィルメックスディレクター林加奈子が登壇した。

一見怖おもてなSABU監督。役者から入ったSABUさんは、以外にもビッグマックのCMに出演していた事に観客はびっくり。しまいには、林さんから「オバマ大統領に似ていません??」と指摘されると、観客は大爆笑。似ている事にSABUさんは、「子どもが幼稚園に通っていて、人気があるんですけど、お父さんの方が人気あるんだそうです。”オバマ大統領に似ているから。”・・・(笑)」と明かしてくれた。

海外から、特にベルリンから注目されているSABUさん。「なぜベルリンは、うけるのか??。」という事に、「なんですかね・・・何処でもうけてんですよ。香港やエルサレムなど。楽しかったですよ。」とコメント。映画『蟹工船』は非常にステイタスなNY映画祭でも選ばれ、シカゴ、釜山でもとても反応が良かったそうだ。
日本・海外でのリアクションなどの明らかな違いや海外の記者について聞かれると、SABUさんは、「質問・記事などが、明らかに自分の頭で考えたと分かるんで、面白いですよね。”スイス時計のような精密さの脚本家泥棒”とか書いてくれたりして、なんて良い事を言ってくれるんだと思いましたね。」と満足げな様子。

”書いている時””現場””編集している時”でどの時が楽しいか聞かれると、「編集は編集で楽しいですよ。前は、脚本が楽しかったです。どうなっていくかみたいな・・・。」と話してくれた。
映画監督と10年目の時に節目として、半年間ドイツ留学も果たしているSABUさん。海外からはよくリメイクさせてくれとの要望も絶えないようで「特にアメリカが怖いですね。”大好き”ってすぐに寄ってくるんです。他の映画祭では、ボランティアスタッフがとてもきれいなのだが、モデルでかつ自分を売り込みに来ている人ばかりで、日本人は眼中にないんですよ。差別されちゃって、ひどい目にあいましたよ。」と暴露。

表舞台では中々見せない部分を色々見せてくれたSABU監督。SABU監督の映画『蟹工船』DVD、2010年1月22日発売決定!!ますます目が離せない。

◆次回以降のゲスト
11月11日(水)湯山 玲子(クリエイティブ・ディレクター)
      ティファニー・ゴドイ(ファッション・エディター)
11月18日(水)西川 美和(「ディア・ドクター」監督)
11月25日(水)ロウ・イエ(「春風沈酔の夜」監督/第10回東京フィルメックス審査員)

◆第10回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2009
    2009年11月21日(土)〜11月29日(日)
            有楽町朝日ホール、東劇 他にて
    http://www.filmex.net/