フードクリエイティブ・チームeatripを主宰し、テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍する人気フードディレクター野村友里が、初めて監督した映画『eatrip』 の秋の上映会がただいま恵比寿ガーデンシネマにて行われています。今回は、野村友里監督と公私ともに交流のあるモデルの冨永愛さんが登場、2008年末に一緒に仕事で行ったボルネオの自然や思い出について、そして気になる食についてのトークイベントを行いました。

日程/10月30日(金) 会場/恵比寿ガーデンシネマ
ゲスト/野村友里(監督)、冨永愛(モデル)

★野村友里監督の談話★
「ボルネオは普通の人生を過ごしていたらなかなか行く機会の無い場所だったので、そこに、愛ちゃんと一緒に行って同じ共有体験をしたことで仲が一気にぐっと近づいた感じでした。ジャングルだと聞いていましたが、本当にそうでした。愛ちゃんのことは雑誌などで見てカッコイイ人だなと思っていましたが、おなかが空いた!って豪快に食べる。臭いの強い食べ物にも果敢に攻めるし(笑)。孤児の小象に口の中に手をつっこんで、舌を撫でてあげると安心するんだよと聞いたら、涎を垂らしている象に手を突っ込んで・・・愛ちゃんは人間味のあるステキな人なんだなあと思いました。
滞在した森は、肉体労働をして生活して、客人が来るともてなす生活。シンプルな時間を過ごすことで、美味しいと感じることや何人かのクルーと同じ釜の飯を食べる、そういう時間が後々記憶に残るんだろうと思います。」
「この映画を作るとき、膨大な選択肢があるなかで、原点となる共有感や共存感を撮っておきたいと思いました。10年後20年後に観返したときに、同列に並べるといろんな人が共存している。それを残せたらいいなと思って撮らせても頂きました。映画『eatrip』を観て頂いた人々には、食や記憶その人なりの『eatrip』という映画が出来上がってくると思います」

★冨永愛さんの談話★
「ボルネオの滞在は、とても深い4日間で、新聞もテレビも無くて原点に戻るという感じでした。東京にいたら味わえない時間でした。動物の声で目が覚めるなんてね。」
「食については、私はモデルという職業柄もありますが、口に入れるものには気を遣っていますね。水をいっぱい飲む、ジュースは飲まない、新鮮なものを食べる、野菜中心の食事にする。突き詰めてみると安心して食べられる物に行き着いて、家のベランダで野菜を育てたりして、今は粗食に興味があります。少なく食べるということじゃなくて、季節の素材をおいしく頂くということ。元気なものをそのまま食べるっていうのがいいな。私は外食はほとんどしないで自炊しています。海外に行ってもファーマーズマーケットで食材を買って自炊します。でも長い間海外に行っていて日本に帰って食べたいものは、白米です。海外でもお米はあるからご飯は炊けるけど、水が違う。全然違う。だから日本の水で炊いたお米が食べたくなるんです」
「映画『eatrip』を観るといろんな人がいて、でも原点は一緒なんだなと思いました。観ていると本当におなかが空いて、食べたくなる。この映画を観た皆さんの人生に一味加わる、考え方が変わる映画なんじゃないかなと思います。分かりやすい映画なので、ぜひ第二弾を撮ってほしいと思います」

恵比寿ガーデンシネマほかにて秋の上映会、開催中!