10/26(月)シネマート新宿にて、『銀色の雨』完成披露試写会に賀来賢人(20)、大島優子(21)、鈴井貴之監督(47)が登壇し満員の客席の中、舞台挨拶を行いました。

本作で4作目の監督作品で初の原作からの映画化となる作品、鈴井監督からは、「浅田先生からは、小説と映画とは別物ですから、設定を自由に生かして作品を撮って下さい」との言葉を受け、大きく脚色を加えることにやりがいを感じながら作品に挑んだと語った。
初めての主演に挑戦した賀来賢人さんは、「大きなプレッシャーを感じたが、ここはやるしかない!と覚悟を決め、年上でベテランの出演者・スタッフたちに囲まれ導かれるように演じる事に熱中できました。」
AKB48でお馴染みの大島優子さんからは、「役どころがちょっぴりストーカーのように見えますが、実際は好きだからこそ追っていくという純粋で真直ぐな気持ちを皆さんに伝えられればと思い演じ」と語った。
2人の起用理由を聞かれ鈴井監督は「カワイイから!」との即答で場内を沸かせたが、「賀来くんに関しては、笑顔の中に、時おり見せる不安げな顔とのアンバランスさが。大島さんについては、どの顔が本当の顔なのかと惑わせるほど色んな表情を持ち、表現できる女優さんだと感じたから」と話した。若手の2人にとって鈴井監督ははじめ、「あの『水曜どうでしょう』のミスターだ!」というイメージから入ったが、現場では映画監督としての熱心な指導に、本当に付いていける!と感じる場面が多かったようだ。

また、雨のシーンについては鈴井監督から、30分ごとに晴れたり雨になったりと天気が目まぐるしく変わる山陰地方の天気で撮影では実際の雨は撮影には向かず、雨の中、機材で雨降らして、実際の雨に濡れながら、機材でも雨を降らす厳しい撮影現場だったことを明かした。
賀来さんは、極寒で雨のシーンも多く、クランクインから終始走りっぱなしでランナーズハイになるくらい走り続けた大変な撮影現場だったことを語った。

最後にメッセージを。
賀来さん「日常生活を切り取って、悩みや葛藤を上手く描いていると思います。いま葛藤している人や、昔私はこうだったなと思い返せる作品です。今日はちょうど雨が降っているので、ぜひ雨に降られて帰ってください(笑)。」
大島さん「いまの立ち位置について考えさせられる大切に思える作品。ほっこりと優しい気分になれます。ぜひ楽しんでください。」
最後に鈴井監督からは「日本情緒あふれる映画です。何かに悩んだり、不安になって疲れた時には、頑張って無理に進もうとせず、“人生の雨宿り”の気持ちで一度立ち止まってみてまた歩みを進めるのも良いのではないでしょうか。」と、作品に込められたテーマを語り、終始笑顔での舞台挨拶が終了した。