演劇やミュージカルなどのライブエンタテインメントをデジタルシネマとして映画館のスクリーンで楽しむ“Livespire(ライブスパイア)”。

その最新作『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』がいよいよ本日24日より公開となりました!

演劇集団キャラメルボックスが女優・黒川智花を主演に迎えて行った2008クリスマス公演を、映像作品として映画館で上映する本作。
父と娘が、そして家族が、互いが互いを想う気持ちが引き起こす奇跡を描いた、号泣必至の感動のハートフルファンタジーです。

この秋の連続ドラマ「小公女セイラ」にも出演、テレビドラマ等で活躍する女優・黒川智花と、ファンから絶大なる支持を集める、演劇集団キャラメルボックスの看板俳優・西川浩幸。
公開初日である本日、新宿ピカデリーにて、そんな両名による舞台挨拶が行われました。

今作が初舞台だっという黒川智花と、「舞台を映画館で楽しめるなんて役者として幸せ」と語る西川浩幸が、『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』の撮影秘話や見どころについて語ってくれました。

10月24日(土)
於 新宿ピカデリー
登壇者 黒川智花、西川浩幸

映像作品となったものを見て、舞台上演当時のことを思い出すと語る2人。
やはり黒川智花にとっては初めての舞台出演だっということもあり、
特別な思いがあるという。

黒川
この舞台が初舞台だったのですが、ベテランの方たちの中に入って
一緒にお芝居をするということで本当に緊張しました。

西川
たった一人で劇団に飛び込んで来てくれたわけですから、
それはもう大変なプレッシャーがあったと思いますね。

黒川
でもみなさん温かく受け入れてくださったので、すごく気持ちよく
お芝居をすることができました。

西川
こちらこそでございます。(笑)

黒川
キャラメルボックスさんじゃなかったらできなかったかもしれないですね。
初めての舞台がキャラメルボックスさんで本当に良かったです。

また、作品中に出てくる“かっぱ巻き”についての裏話も。

西川
かっぱ巻きは舞台上でもちろん本当に食べていたんです。
だから、スタッフが飽きないようにとその都度工夫をしてくれて、
いろんなかっぱ巻きを用意してくれていたんですよね。
毎日いろんなところから取り寄せてくれて。

そのかっぱ巻きのシーンは、この作品中最も泣けるシーンのひとつでもある。

黒川
そのシーンでは、私自身、お芝居中に涙が止まらなくなりそうになってしまうんです。
でも、すぐにセリフもあるし、涙を我慢するのが難しかったことを
思い出しましたね。

西川
涙を我慢している智花ちゃんは、間近で観たらもうたまらないですよ。(笑)

この映画は、お客さんも入った状態で、客席の一部にカメラを何台も設置して
舞台を撮影したもの。その撮影時についても語ってくれた。

西川
あんまり妙な緊張もなく、リラックスして撮影に臨めました。
客席にある映画撮影用のカメラも忘れて。
舞台上で集中して、相手と向き合っていたからかな。

黒川
私も特にカメラが入ったからといって意識はしなかったですね。
普段どおりお客さんも入った中でお芝居できたからですかね。

今日のお客さんの中には、舞台のほうも観た、というお客さんも多く、
まさに撮影当日に観た、という人もいた。
舞台版を観ていない人はもちろん、舞台を観た人も、
自分の目で観た舞台がスクリーンでどのような作品として生まれ変わったのか、
という楽しみ方もできるかもしれない。