第22 回東京国際映画祭クロージングセレモニー(表彰式)が行なわれました。
東京サクラグランプリを始めとする各賞の受賞作品と受賞者が発表されました。

コンペティション部門の審査委員長を務めてくだったアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥさんは、「審査員長を務め、素晴らしい審査員の方々と10 日間を分かち合えたことは、非常に名誉なことで、また喜びでもあります。ただ、映画を審査するという仕事が、居心地が悪いとでさえ感じる、きつい仕事であることは認めざるを得ません。いつも反対側にいますので、たくさんの作品の中からひとつの映画や俳優を選ぶのは容易なことではありませんでした」とコメント。また、東京サクラグランプリ受賞の『イースタン・プレイ』については、「世界各国から集まった審査員全員が受け入れることのできる、普遍的な物語を明確さと複雑さをもって伝えています」と絶賛し、今後も映画監督が生み出し考え出す人類の宿命的な真実を伝える映画が多くつくられることへの期待について述べました。
東京サクラグランプリに輝いた『イースタン・プレイ』のカメン・カレフ監督は、「本当にありがとうございました。ブルガリアにとっても誇りです。
たくさんの賞をいただいて、帰りの飛行機が重量オーバーのチャージがかかってしまいそうです!」と大きな笑みを浮かべました。

コンペティション
 東京サクラグランプリ 『イースタン・プレイ』 (監督: カメン・カレフ)
 審査員特別賞 『激情』 (監督: セバスチャン・コルデロ)
 最優秀監督賞 カメン・カレフ (『イースタン・プレイ』)
 最優秀女優賞 ジュリー・ガイエ (『エイト・タイムズ・アップ』)
 最優秀男優賞 フリスト・フリストフ (『イースタン・プレイ』)
 観客賞 『少年トロツキー』 (監督: ジェイコブ・ティアニー)

TOYOTA Earth Grand Prix
 TOYOTA Earth Grand Prix 『Wolf 狼』 (監督: ニコラ・ヴァニエ)

アジアの風
 最優秀アジア映画賞 『旅人』 (監督: ウニー・ルコント)
 スペシャルメンション 『私は太陽を見た』 (監督: マフスン・クルムズギュル)
 特別功労賞 ヤスミン・アフマド (*去る7 月に急逝したマレーシアの監督)

日本映画・ある視点
 作品賞 『ライブテープ』 (監督: 松江哲明)