「永遠の天」のゲストをお迎えし、記者会見が行なわれました。

■ 日時・場所 10月19日(月)、14:15〜 @ムービーカフェ
■ 登壇者 リー・ファンファン(監督)、リウ・ドン(女優)、シー・クー(女優)、テー・チェン(俳優)、ファン・ミン(俳優)、ライル・ヴィンセント(撮影監督)

親を失った少女が恋と仕事の両立を目指しながら成長するさまを描く青春物語。1990 年代初頭から北京オリンピックまでの現代中国史を背景に、近代化を謳歌する若い世代から見た中国の姿が新鮮に映る。新人女性監督初長編。
監督はじめキャスト、スタッフをお迎えして、ムービーカフェにて記者会見が行われました。

質問: 映画の冒頭から流れているレスリー・チャンの歌を取り入れた監督の思いについて教えてください。
監督: 彼の写真を見ると今でも眼がしらが熱くなります。学生の頃も毎日彼の曲を聞いていました。中でも谷村新司さんが作曲した歌が一番のお気に入りです。共感できますし、心が和みます。ですから彼の曲を使いました。是非谷村新司さんにもこの映画をご覧いただきたいと思います!

質問: 映画のテーマであるラブロマンスは、監督のビジョンなのでしょうか。
監督: 10 代の頃は、ロマンチックなラブストーリーを信じていました。でもその後、愛はとても複雑なものであることに気付きました。愛は与えること、献身的に必要な時にそばにいてあげることです。実際にあったことなのですが、私の友人の弟が自分の姉の恋人のために命を捧げました。それは純粋な愛を表す行為でした。

質問: キスシーンがなかったのですが、中国ではキスシーンは認可されていないからなのでしょうか。
監督: 中国人も昔からキスはしますし、キスシーンは禁止されていません。キスシーンを入れなかったのは、もっと別の、もっと強い表現で彼らの愛を描きたかったからです。

質問: 撮影はフィルム、それともHDでしょうか。それからお好きな撮影監督はどなたですか?
撮影監督: 35ミリフィルムで撮影し、HDCAM-SRでスクリーニングしました。DI編集しましたが、仕上がりには非常に満足しています。好きな撮影監督は大勢いますが、一番最初に思い浮かぶのは、アメリカ人のハリス・サヴィテスです。

質問: リー・ファンファンさんは、どのような監督ですか?また映画で一番気に入っている場面は?
撮影監督: 素晴らしい監督ですよ。実は、同じ映画学校に通っていたのですが、当時はお互いを知りませんでした。ビジョンを持って、しかしそれを押しつけることなく、信頼関係をもって仕事を進めます。今回初めて一緒に映画を制作したのですが、長い付き合いのように感じます。好きな場面は、SARS隔離病棟の部分と、それから撮影監督としては最後の橋のところの夜景夜が気に入っています。
監督: 『永遠の天』は、私にとっても、ヴィンセントにとっても初の長編作品なんですよ!

最後に出演者の皆さんに、映画の感想と「永遠の愛」についてコメントをいただきました。
リ・ウドンさん: 一番難しかったのは、年齢の幅が非常に大きいことです。十代の少女時代から30 歳近くの女性までを演じることは大きなチャレンジでした。この映画から永遠の愛の存在を教えられた気がします。
ファン・ミンさん: 本当は真冬なのに、半袖姿で真夏の場面を撮るなどといった苦労はありました。永遠の愛というテーマですが、両親を見ていても、それは存在するものだと実感できます。
テー・チェンさん: 同じく冬に暑いふりをするのは大変でした。私も永遠の愛を信じています。
シー・クーさん: 俳優歴20 数年になりますが、今回は若い俳優たちが純粋に映画に取り込む姿を見せてもらいました。新しい世代から学ぶことも多い機会でした。それから永遠の愛についてですが、私も永遠の愛はあると信じています。実は、会場に夫が応援に来てくれているのですが、夫との愛が永遠のものになるよう努力し続けたいと思っています!

*『永遠の天』は10 月24 日(土)18:45〜 TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 7 にてQ&A が行われます。