2012年地球滅亡を予言した古代マヤ文明に題材を得た衝撃的な内容と、圧倒的なディザスター映像で早くから全世界的な注目を集めている映画『2012』。
11月公開の本編完成を前に、オープニングからの前半部53分をまるごと上映するという異例の特別上映会を実施いたしました。過去にも大作映画のフッテージ上映は数多く実施されてきましたが、今回の『2012』はハイライト映像の編集版ではなく、前半部の53分間そのままの上映ということで会場は超満員となり、大きな期待と興奮の中での特別上映会となりました。
また53分間の衝撃的な映像体験の後には、今回の特別上映のために来日した監督のローランド・エメリッヒ、主演のジョン・キューザックをはじめとするスタッフ・キャストが舞台挨拶を行いました。

『2012』前半部53分特別上映&来日舞台挨拶
■日時:10月1日(木) 11:00上映スタート/12:00舞台挨拶
■場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
■登壇者:ローランド・エメリッヒ(監督)、ハラルド・クローサー(プロデューサー)
ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー

▼ローランド・エメリッヒ監督あいさつ
私が前回来日したのは、7/22の日本での皆既日食の日でした。そのときはもっと短い特別映像をみなさんにご覧いただきましたが、今回は53分間の映像をぜひご覧いただきたく、もう一度来日しました。私はこの作品にすごく誇りを持っています。スペクタクル映像のみならず、素晴らしい俳優たちによる真実のドラマが描かれていると思っています。

▼ハラルド・クローサー(脚本、製作、作曲)あいさつ
今回は脚本、製作、作曲として監督と一緒に仕事ができて大変光栄です。今回は53分間だけをご覧いただきますが、これが全てではありません。残りもぜひ楽しみにしてください。

▼キウェテル・イジョフォーあいさつ
この場に来れて大変うれしいです。そして、この映画の一部をご覧いただけてドキドキしています。ここにいる仲間たちと一緒に素晴らしい作品を作ることができました。

▼ジョン・キューザックあいさつ
みなさん53分間の映像を楽しんでいただけましたか?この後もエキサイティングでエモーショナルなドラマが続きます。この作品はVFX映像だけではなく、キャラクター描写も素晴らしい。この2つの要素を高いレベルで作り上げることができるのはエメリッヒ監督以外にいない。今日はみなさん満席でありがとう!!

【以下、質疑応答】

▼クローサーへの質問:なぜ古代マヤ文明の予言を題材にしたか?
最初にこの映画のアイデアを監督に話したら、「もう僕はディザスターは作りたくない」と反応は良くなかった。しかし、この2012年地球滅亡説はマヤ文明だけでなく、世界中で昔から唱えられていることを監督に説明し説得した結果、「よし!!やるからにはビッグなスケールでやろう」ということになった。

▼監督への質問:今回は前半部53分ということで、残りの後半はどんな感じになるのか?
今回ご覧いただいたのは半分ではなく、3分の1。あと3分の2が残っています。でも、映画をご覧いただければ決して長くは感じられませんよ。

▼キューザックへの質問:自身が演じる主人公と同じように、実際にこのような危機的状況に陥ったらあなたは「愛する▼人のためなら命を投げだす」ことができると思いますか?
僕が演じたキャラクターは、心が離れてしまった家族をひとつに戻したいと思っている。このような大災害の中で、自分にとって本当に大切なものは何かをあらためて気づかされ、自分にとって一番大切な家族を守るために全力をつくす男なんだ。僕自身も、家族、友人、愛する人のためなら命を投げだすと思う。この映画を観れば、自分にとって何が大切か、これからの人生をどう過ごしていくべきかを考えさせられると思う。

▼イジョフォーへの質問:監督が先ほど、あなたの役がこの映画の良心の部分を現わしているとおっしゃいましたが、そ▼の発言の意味をどうお考えですか?それからあなたはこの映画の中で最後まで生き残れますか?
僕はアメリカ大統領にアドバイスする科学者の役。地球崩壊の事実を知ってしまい、果たして自分は誰を救うべきなのかという倫理的、道徳的な葛藤が生まれる。そして、もしかしたら自分の生きる道を変えなければならないような決断を迫られることになる。僕が最後まで生き残れるかだって?それは、ここでは教えられないよ。でもこの場で演じてみせようか?(笑)

▼キューザックの最後のコメント
最後の最後まで、誰が助かって誰が助からないのか全く予測できない。そこがこの映画の面白いところさ。

11月21日(土)、丸の内ルーブルほか全国ロードショー!