9月10日、都内某所にて、映画「蘇りの血」の完成披露試写会が行われました。
また同時に、完成を記念して、豊田利晃監督の舞台挨拶も行われました。

舞台に上がる前に、手のひらに「人」という漢字を3回書いて登場した豊田監督。
4年ぶりの映画発表・舞台挨拶ということで、少し緊張した様子でした。

豊田監督「紀州・熊野に旅したとき、『小栗判官』の物語に出会い、熊野にある、世界最古の温泉と称される壺湯に行ったとき、この物語をテーマにして映画を作りたいと思いました」

主演(オグリ役)を務めた中村達也さんについては—
豊田監督「中村さんとは3年前に出会いました。
     TWIN TAILというバンドを組み、一緒に過ごしていくうちに、彼が、人一倍生命力にあふれた人間であることに気付きました。ですが、まだだれも彼の魅力を引き出した映画を作っていません」
(ここですかさず、MCの方から、「他の映画作品の批判ですか!?」と突っ込みが。会場でひと笑いが起こります)

ヒロイン・テルテ役の草刈麻有さんについては—
豊田監督「オーディションの芝居では、いいと思ったことはありませんでした。しかし、彼女は、同世代の子と比べて、目の輝きが違っていました。彼女の持つ独特の雰囲気が、テルテに合うと思い選びました」

最後に、映画「蘇りの血」について一言を求められると—
豊田監督「不思議な雰囲気の映画となってしまいましたが、とても気に入っています。この映画を見て、何か力を得てもらえれば、嬉しいです」

一つ一つの質問に丁寧に答えていた、豊田監督。
監督の言葉の端々には、映画に対する熱意が強く表れていました。

今、もっとも注目を集めている映画「蘇りの血」は、12月より、渋谷ユーロスペースほかにて全国公開の予定です。

(Report:角田あずさ)