6月27日に公開し、未だロングラン大ヒット中の映画『ディア・ドクター』が、「第33回モントリオール世界映画祭」にて、昨年グランプリを受賞 した『おくりびと』と同じワールド・コンペティション部門にて本日公式上映されました。

■正式名称:第33回モントリオール世界映画祭「ワールド・コンペティション」部門
■開催場所:カナダモントリオール
      メゾヌーヴ劇場にて(キャパ約2000人の映画祭メイン会場)
■日時:日本時間9月3日(木)10:30〜 (現地時間:9月2日(水)21:30〜)
■内容 :『ディア・ドクター』公式上映+舞台挨拶(フランス語の通訳つき)
     登壇者ー笑福亭鶴瓶、瑛太、西川美和監督

「レッド・カーペット」を楽しみにモントリオール入りした「ディア・ドクター」チームでしたが、なんと、公式の「レッド・カーペット」は、映画祭のオープニングとクロージングのみで「ディア・ドクター」の上映の日は、「レッド・カーペット」行事は無いことが発覚!!!
そこで「ディア・ドクター」チーム、自主的に装い「レッド・カーぺット」を実施してきました!!

<全体レポート>

場内を埋め尽くしたお客様から、入場した3人に大拍手。
「つるべといいます」と自己紹介しただけで通訳がはいらないうちからなぜか外国人の笑いがおこる。
観客は他の作品よりは在カナダの日本人が多く見受けられるが、9割以上が、鶴瓶のことを知らない外国人。

こんなに笑いの絶えない外国映画の舞台挨拶ははじめてと西川さんの感想。笑福亭鶴瓶が話すだけで英語+フランス語の通訳が入るまえになぜか笑いが起こり、通訳されるともう一度笑いが起こる。
「本業は俳優ではなく落語家です」という意味の挨拶。

上映中は、細かなセリフ、役者の動きにまで笑いがおこり、映画がとても理解されているという手ごたえを感じる。

上映後、エンドロールから始まった拍手は、映画が終わって場内が明るくなっても約10分続く。
上映の最後の部分を客席の後ろで見ていた3人に席を立ち始めた観客が気づき、スタンディングオベーションが再開された。観客に囲まれた師匠が「メルシー・ボク」「こちらはエイタ、ぼくツルベ」といって大爆笑!「ブラボー センセイ」といって拍手がおきたロビーでは、撮影とサイン攻めでもみくちゃに! 深夜0時30頃まで上映終了後約30分続いた。

閉館と終電の時間にせきたてられてようやく人々が解散。

<観客コメント >
(フランス人)「ワンダフル!日本的な絵作りなのに物語はたいへんユニバーサル。ワンダフルと伝えてくれ」
(40代 カナダ人)「あのアクターはハマリ役だね」

<監督、キャストコメント>
◎笑福亭鶴瓶(57)コメント
瑛太さんともども、よい経験となりました。ありがとうございました!昨日の試写のときから映画の評判がものすごくよくて町を歩いてたら、映画を見た人からブラボー!と声をかけられてびっくりしたでほんま。ブラボーと名前変えようかと思うぐらい(笑)

◎瑛太(26)コメント
挨拶のときから、やわらかく歓迎していただき映画を見るということに対して、楽しさを求めてきていることを実感しました。上映中でも笑いがおこり、ブラボーという称賛をいただきとてもうれしい気持ちになりました。
日本映画をどんどん世界の方々にも観ていただきたいし、自分自身もそういった作品に携わっていきたいと思います。

◎西川美和監督(35)コメント
公式上映が今、終わりました。最後のエンドロールが流れ切るまでお客様に残っていただき、とても長くあたたかい拍手をいただきました。
海外の映画祭というといくつもありますが、今回参加してみて、とりわけこの映画祭は、生活している方たちにとても多く見ていただけて、とても近い距離を感じたんです。いい意味で敷居の低さを感じました。
呼んでいただいたこと、とても感謝しています。
海外映画祭が今回初めてである鶴瓶さん、瑛太さんともどもよい経験となりました。ありがとうございます。

<今後の予定>
(日本時間) 9月5日(土)午後 成田へ帰国
(日本時間) 9月8日(火) 8:00〜 授賞式 (現地時間) 9月7日(月)19:00