07年に公開された初監督作品『大日本人』で映画監督として衝撃のデビューを果たした松本人志の注目の長編監督第2作、『しんぼる』が遂に完成した。
本作も『大日本人』同様、松本人志が自ら企画・監督・主演し、高須光聖と共同で脚本を手掛けている。

映画『しんぼる』の超プレミア試写会が丸の内ピカデリーにて行われ、松本人志監督が登壇した。
松本監督は劇中の衣装であるパジャマを着て登場した。

Q現在着ていらっしゃるパジャマのこだわりは?

□松本人志「今日はパジャマのイメージを焼きつけてもらおうと思いました。自分には華がないのでポップな感じを出すためにこのようなデザインになりました。」

Q大日本人から2年ぶりの新作映画となりましたが、一般の方へのお披露目は初めてですね。

□松本人志「一般の方の反応は観ていないので、とても楽しみですね。映画の内容は「おくりびと」と同じで、「ルーキーズ」のキャストになっています(笑)めちゃくちゃ人が入るんじゃないですかね。ニュートラルな気持ちで映画を観てくれれば、楽しめるんじゃないかと思います。」
(松本人志監督の発言に、終始観客から笑い声の絶えない試写会となった。)

Q映画を撮影する際のこだわりを教えて下さい。

□松本人志「とにかく、ほとんど僕しか出ていないので、僕のことが好きな人でないと辛いかもしれません。」

Q今回、脚本・監督・主演をされていますが、一番大変であった事は何ですか?

□松本人志「スケジュール自体がとてもきつくて、その葛藤が作品の中にもでていると思います。できれば主演は小栗旬君にやってもらいたかったんですけどね。独身最後の作品となっておりますので、よろしくお願いいたします。」

映画『しんぼる』は、釜山国際映画祭ほか海外映画祭に出品されることが公開された。
釜山国際映画祭では、Gala P resentation(ガラ・プレゼンテーショ部門)に選出された。ホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイなどの作品が選出されるなど、今や釜山国際映画祭の中でも、中心的部門となっている。日本人監督作品が選出されるのは初めてである。
その他、トロント国際映画祭など続々と海外映画祭での上映も今後期待される。

(Report:椎名優衣)